Volleyball Boys 3《ハイキュー!!》
第5章 ★はないちもんめ:角名
私の彼氏、角名倫太郎は、目の前で挿入した瞬間に彼女がイったとて、動くのを止める人ではないと思っていた。思っていたよ、そうなるだろうなって。
『やっ、あ、やぁ、っん、んん、あ、ふぁ』
「かわい、陽菜乃、きもちぃね」
ばちゅ、ばちゅんと、リズミカルに打ち付けられる腰。イったばかりの私には強すぎる刺激だと、分かってなお、彼はそれを止めてはくれない。
引き抜かれては入ってくるソレが、奥にずんと当たる度、開きっぱなしの口からは、“気持ちいい”と音だけが伝える。
不意に律動がやんで、互いの荒い息だけが聞こえる。ふぇ、と目の前の角名くんを見詰めれば、太ももに添えられていた角名くんの手が、私の手を掴む。ここ抑えててね、と言われて手を固定されたのは、膝裏。
『な、に、りんたろ…?』
「大丈夫、ちょっと気持ちよすぎるだけやし」
『え、あ、っ!?』
次の瞬間、持ち上げられた腰が浮き上がり、その下にクッションが置かれる。そして再開される行為、ただ、さっきとは明らかに違うベクトルの快感に、頭がおかしくなる。
『な、りん、っこ、こぇ、やら、やああぁ』
「これ、深いやろ?」
『ふっ、か、あっ、や、やや、イっ、んあ』
「声でかいって、ほらタオル咥えてて」
ベッドの上にあった、角名くんのスポーツタオルを口に突っ込まれる。そもそも言葉はほとんど喘ぎに変わっていたけど、今度こそ何も伝えられなくなって、聞こえるのはくぐもった悲鳴だけ。
「すっげ、なんか、
イケナイコト、してるみたい、ッ」
『ん、んんん、んんっん、んぅ』
「え、締まったんだけど、
まさか陽菜乃も興奮してるの?コレで?」
ぐり、と奥を抉られ腰が跳ねる。今、軽くイったかもしれない。膝裏を抑えていてと言われた手はとうにその役割を手放していて、必死にシーツを握りしめて、快感を逃がすだけ。
私がただ喘いでいる間に、角名くんの息はどんどん荒くなっていって、腰の動きも早くなっていく。
「あー、ッ、イきそ…」
『んん、んっ!』
そう言えばゴム、着けてない。慌てて角名くんを止めようとすると、ニヤリ。嗤う、悪い顔。
次の瞬間、角名くんはどくんと精を吐き出した。