Volleyball Boys 3《ハイキュー!!》
第5章 ★はないちもんめ:角名
見えないから分からないけど、ぷくりと膨れているであろうそこを、角名くんは秘部からあふれた愛液を擦り付けて執拗に親指で刺激した。刺激、と言っても強いものではなく、ただ表面を撫でられるだけ。
けれども、それは体の火照った私にとっては、気持ちいいのに、どうしようもなくもどかしくて。ついでに中に入れられた指も動かされれば、もうどこが気持ちいいのか分からなかった。
『っ、あ、や、りんたろ…うぅ、ん』
「きもちいなぁ」
『も、や、やらぁ』
「イきたい?」
こくこくと首を縦に振る。もう、なりふりなんて構ってられない。今はただ、この熱を、一旦逃がしてしまいたい。そうでないと、オーバーヒートしてしまいそうだ。
「じゃあ、お願いして」
『おね、がい…?』
外も中もゆるゆると刺激していた角名くんの手が、ピタリと止まる。無意識に、ナカがきゅうと締まって、もうすぐそこに絶頂があることを知る。
ニィ、と角名くんの口角が弧を描き、あぁこれは良からぬことを企んでいる時の顔だなぁと分かってしまう。
「そうだなぁ、
“倫太郎のおちんちんでイかせてください”」
『へ………?』
綺麗な顔からでてきた、不釣合いな単語に、ムードもへったくれもありゃしない間抜けな声が出る。だが、目の前の角名くんは至って真剣で、少しだけ楽しそうな顔をしている。
「倫太郎のおちんちんでイかせてください、
って言えたら、イかせてあげるけど、言わん?」
『だ、だって、そんな…』
「恥ずかしいよな、分かるで、
けど、ギブアンドテイクって言うじゃん」
角名くんのせいで、こんなになっているのに、ギブもテイクも無いだろう。そんなこと言ったら、何されるか分からないから、言わないけど。
あ、とか、う、とか、意味をなさない音だけが口から出てくる私を組み敷いた角名くんは、クスクスと笑いながら、ゆっくりでもええよと言う。だが、同時に外にも中にも刺激が加えられて、ゆるゆると絶頂への階段をのぼり始めてしまう。
『っ、や、りんたろ、と、とめ、う〜っ』
「イきそ?
じゃあ指止めるな」
きゅん、とナカが疼いた瞬間に止む。それを何回か繰り返され、私はもう、何も分からなくなっていた。
もう、目の前の悪魔に、お願いするしか。