第4章 初めての仲間
「君らが海賊だというのは本当かね・・・。」
「そうだね、仲間もできたことだし。じゃ、今から海賊ってことにしよう。」
「反逆者としてだが我々の基地とこの町を救ってくれたことには一同感謝している。しかし君らが海賊だとわかった以上海軍の名において黙っているわけにはいかない。」
そりゃそうだ。私たちは海賊。あの人たちは海兵で、本当ならわたしたちを捕まえないといけない。
「即刻この町を立ち去ってもらおう。せめてもの義理を通し、本部への連絡は避ける。」
その言葉に町の人たちが文句を言ってガヤガヤとしていたがこれでも甘い方だ。ルフィが立ち上がった。
「じゃ、行くか。おばちゃんご馳走様。」
「ルフィさん・・・。」
コビーをおいて外に出ようとする。
「君も仲間じゃないのかい?」
「え!僕、僕は・・・。」
コビーは歯を食いしばって答えた。
「僕は彼らの仲間じゃありません!!」
「まちたまえ君達!本当かね?」
海兵が呼び止めて聞いてきた。
「おれ、今までこいつが何やったか知ってるよ。」
コビーの夢は海軍に入ることだ。しかし海賊船に二年間乗っていたのも事実。それがバレれば海軍に入れなくなってしまうかもしれない。
「どの辺の島だかわかんねェけど、こーんな太った女の海賊がいてさァ。」
「ちょっと、ルフィさん・・・。」
「こいつ、二年間もそこで、」
「やめてくださいよ!!」
コビーがルフィを殴り飛ばした。
「やったな!!」
そう言ってルフィも殴り返す。そこからはルフィが一方的だ。それを見た海軍は慌てて止めた。
「やめたまえ!これ以上この町で騒動を起こすことは許さんぞ!!」
『ルフィ、ちょっとやりすぎ。』
「そのへんにしとけよ。」
リンとゾロがルフィをコビーから離す。