第4章 初めての仲間
「ていうかリン、お前撃たれたって聞いたけど大丈夫なのか?」
ルフィが口に肉を頬張りながら聞いてきた。
『うん。手当てしたし。ちょっと痛いけど。』
「よかったです、大したことなさそうで。しかし、僕らまでご馳走になってしまってすみません。」
「いいのよ!町が救われたんですもの!!」
リカの母親がそう返す間にも窓からは街を救った救世主を見ようと人だかりができている。
食事の終わったゾロがルフィに問いかける。
「それで、ここからどこの向かうつもりだ?」
「偉大なる航路(グランドライン)に向かおう。」
「んまっ、また無茶苦茶な!まだ三人なのにグランドラインに入るなんて、死にに行くようなもんですよ!!」
コビーがいかにグランドラインが厳しいところか一生懸命説明する。
「わかってるんですか!?あの場所は世界中から最も屈強な海賊たちが集まってきてるんです!!」
「まァ、どのみちワンピースを目指すからにはその航路をたどるしかねェんだ。いいだろう。」
「いいだろうってあなたまでゾロさん!?リンさんもなんとか言ってあげてください!!」
『船は欲しいかな。仲間はおいおいで。』
「そういう問題じゅなくてですね!!」
「別にお前は行かねェんだろ・・・?」
ゾロがコビーの勢いに押され気味にいった。
「い、いか、いかないですけど!!心配なんですよ!!いけませんか!?あなたたちの心配しちゃいけませんか!?」
コビーが机をバンバンとたたきながら主張する。
「ルフィさん僕らは・・・!!付き合いは短いけど友達ですよね!!!」
「ああ、別れちゃうけどな。ずっと友達だ!!」
その言葉に、コビーは今までそんな人はいなかったんだと、何より自分が戦おうとしなかったからだと語った。
「だけど、あなたたち三人には・・・!!自分の信念に生きることを教わりました!!!」
「だからおれはグランドラインに行くんだよ。」
『そうなる。』
「あっそうか。って違いますよ!!僕は今行くことが無謀だって、」
「失礼!!」
突然ドアの方から声がして、扉を開けて入ってきたのは海兵だった。