第4章 初めての仲間
「ナイス。」
ルフィに迫っていたモーガンが倒れる。
「リン、ゾロ。」
『お安い御用。』
「船長。」
初めてにしては息のあった連携で見事モーガンを倒した。
「大佐が負けた!!」
「モーガン大佐が倒れた!!!」
リンとゾロが刀をしまうと海軍が騒ぎ始めた。
「まだ俺たちうを捕まえてェ奴は名乗り出ろ!」
海兵たちが顔を見合わせる。
「やったァー!!解放された!!」
「モーガンの支配が終わったーっ!!」
「海軍バンザーイ!!!」
「なんだ、大佐やられて喜んでやんの。」
「みんな、モーガンが怖かっただけなんだ!!」
海兵たちはモーガンの支配体制に怯えていただけだったようだ。リンはここの海軍がコビーの夢を壊すことだけじゃ無さそうで良かったと思った。すると横のゾロが急に倒れた。
「ゾロ!?」
「ゾロさん!!」
リンがゾロの様子を見る。何か言っている。
「だ、大丈夫ですか?ぞろさんはなんて・・・」
コビーが心配してくれているところ悪いがなんのことはない。
『「お腹が空いて死にそう。」だって。』
そう言ってゾロを担いだ。ちょっと重いが担いでいけそうだ。身長が足りなくて引きずってしまうのは許してほしい。リンたちは食べ物を求めて歩き出した。
「はァ、食った・・・!!さすがに九日も食べないと極限だった!!」
「じゃあどうせ一ヶ月は無理だったんだな!」
『そういうこと言わないのルフィ。』
「ほんとだよ、なんでおめェはおれより食が進んでんだよ。」
『ルフィ、人のお家だから遠慮して。』
四人はリカのお家で食事をご馳走になっていた。ゾロはリンの腰の刀を見ていった。
「それにしてもお前刀が使えたんだな。刀の名前は?」
『こっちが桜吹雪で、こっちが藤山。どっちも小太刀だから、慣れてないと扱うのが難しい。ゾロには多分向いてない。』
「なんでだ?」
『身体おっきいし小回り効かないしスピードより力って感じだから。』
「ふーん、ていうかそれでおれの縄切ればよかったじゃねーか。」
『・・・忘れてた。』
いや、忘れてたわけではないか。ルフィが一生懸命解いてるのでリンも解かなければいけないような気がしていたのだ。