第4章 初めての仲間
「やっぱりタダじゃすみそうにありませんよ!!例の大佐が怒って下手すれば海軍が動く恐れも・・・。」
「その時はその時だ!おれゾロに会ってくる。」
そう言ってルフィはスタスタと磔場の方へ歩いていった。コビーはどうしようどうしようと何やら悩んでいたみたいだったので、リンはルフィを追いかけていった。
「よっ。」
「またきたのか、海賊の勧誘なら断ったはずだぜ。」
「おれはルフィ。縄解いてやるから仲間になってくれ。」
『じゃあ私リン。美味しい料理作るから仲間になってもいいよ。』
「話聞いてんのかてめェら!後その女どっから湧いてきた!!」
失礼な、最初からいた。
「おれにはやりてェことがあると言っただろう。誰が好んで海賊なんて外道になるか。」
「別に良いじゃんか。お前もともと悪い賞金稼ぎって言われてんだから。」
「世間でどう言われてるかは知らんが、おれはおれの信念に後悔するようなことは何一つやっちゃいねェ!!これからもそうだ。だから海賊にもならねェ!!」
「知るかっ!おれはお前を仲間にするって決めた!!」
「勝手なこと言ってんじゃねェ!!」
『ゾロって刀使えるんでしょ?』
「ああ、何かにくくりつけられてなきゃ一応な。」
『刀どうしたの?』
「とられたよバカ息子に。命の次に大切なおれの宝だ!!」
「へー宝物か、そりゃ一大事だな。・・・よし!あのバカ息子からおれが刀を奪ってやる!!」
「何!?」
「そしておれから刀を返して欲しけりゃ仲間になれ!」
ルフィは良いことを思いついたとばかりに笑顔だ。
「タチ悪ィぞテメェ!!」
「よし!いってくる!!」
「おいまて!おい、お前もあいつの仲間か?ほんとに基地に乗り込むつもりかもしれねェぞ。」
『きっとのりこんでおおさわぎしてかえってくる。』
「そうだろうな、バカかあいつは。とめにいかなくていいのか?」
「うちは放任主義なの。それにきっと刀奪い返して戻ってくる。」
楽しそうにしているリンに、ゾロは船長も船長なら仲間も仲間で変な奴らだと空を仰いだ。