第4章 初めての仲間
「ほんと!?」
リンたちはリカという女の子を家まで送り、裏口で喋っていた。ルフィはゾロの言葉をリカに伝えた。
「ああ!一つ残らずバリバリ食ってたよ。」
「うれしいっ!!」
『良かったね、リカちゃん。』
「うんっ!!」
「あの人・・・本当に噂通りの悪人なんでしょうか・・・」
コビーが首を傾げる。
「違うよ!だってあのお兄ちゃんは悪いことなにもしてないもの。街のみんなは怖がってたけど。」
リカがこの街であったことを話してくれた。
「捕まったのだって、私を助けるためにモーガン大佐の息子のヘルメッポが飼ってたオオカミを斬っちゃったからなの!それまでは野放しでオオカミが街を歩き回って、みんなすごく迷惑してて・・・!!」
『じゃあゾロが捕まった理由って、ヘルメッポのペットを斬ったてことだけ?』
「うん。」
「そうか、それもそうですよね。彼の起床の荒さはさておき、賞金首を狙うことが罪にはなりませんからね。」
リンもコビーに頷いた。
「悪いのはモーガン親子よ!!」
『そういえば町の人たちもビクビクしてた。』
「そうなの!少しでも逆らえば死刑だって。」
そう話しているとき近くからどこかで聞いたことのある声が聞こえた。
「ひえっひえっひえっひえ!!図が高えっつてんだろ!!親父に言うぞ!!!」
ヘルメッポが町の表通りで跪いている人たちの真ん中を。堂々と歩いているところだった。
「ロロノア・ゾロみてェに磔になりたいか!?三日ごにはゾロの奴を公開処刑にする!!見せしめだ、楽しみに待ってろ!!」
「『三日後?』」
疑問に思ったルフィがヘルメッポの方まで歩いていく。
「一ヶ月の約束はどうしたんだ!」
「なにィ誰だ貴様、どこで聞いた。ズがたけェな。」
そして笑いながらヘルメッポはいった。
「そんな約束ギャグに決まってんだろっ!!それを本気にするやつも魔獣的にバカだけどな!!」
ゾロが約束してくれたと言って信じていたあの顔を思い出す。それを保護にするなんて。その時、ルフィがヘルメッポを思いっきり殴った。そして、
『これはリカちゃんを投げ飛ばした分!』
殴られて飛んできた先に回り込み、リンはヘルメッポに回し蹴りを入れた。
「ルフィさん!リンさん!落ち着いてください!!海軍を敵に回す気ですか!!」