第4章 初めての仲間
『あの人が、海軍?見えない。』
その男は海軍の制服を着た人を引き連れてゾロの方に近づいてきた。ゾロが何かぼそっといったことに怒って何か喚き散らしている。
「バカにするなよ!俺の親父はかの有名なモーガン大佐だぞ!!」
『大佐の息子だったのね。』
すると男が女の子の持っているおにぎりを目に留めた。
「おやおやお嬢ちゃん、美味しそうなおにぎり持って差し入れかい?どれどれ・・・、っぷーー!!ペッペッ!!なんだこれ砂糖か!?甘い!普通おにぎりには塩だろ!!塩!!!」
「だって、甘い方が美味しいかなって思ったんだもん・・・。」
「こんなん食えるかっ!!」
男はそう言っておにぎりを地面に叩きつけ、足でぐしゃぐしゃに踏み潰した。
「やめて!!ひどい・・・、一生懸命作ったのに・・・。」
「ああ、ひどい・・・あの子がせっかく作ったのに。」
『許せない。』
そうこうするうちに女の子のおにぎりは見るも無惨な姿に変わり果てていた。そのおにぎりを見て女の子はポロポロと泣き出してしまった。
「あー泣く泣くな、だからガキは嫌いなんだよ。悪いのはおまえなんだぞ?ここになんて書いてるかわかるか?《罪人に肩を入れしものを処罰する。モーガン大佐。》俺の親父の怖さは知ってるよな?お前が大人なら死刑ってとこだ!!おい!!このガキ外に投げ捨てろ!!」
男が後ろの海兵に向かって命令した。それに海兵が戸惑っていると、男が胸ぐらを掴んでいった。
「外に投げ飛ばせって言ったんだよ!!聞こえなかったのか!!俺の親父に言いつけるぞ!!」
「はいっ、只今っ!!」
そうして女の子は塀の外に投げ飛ばされた。
「リンっ!!」
ルフィが私の名前を呼んだと同時に私は飛んできた女の子を受け止めた。
『大丈夫?怪我はなさそう。』
「おう!リンありがとな!」
「お姉ちゃんありがとう!」
『うん。』
「な、なんてひどい奴なんだ!」