第3章 新しい家族
その頃ルフィ達はすでにこの場から逃げ出していたはずのブルージャム海賊団と対峙していた。
「なんで火事を起こした張本人がこんなとこに・・・!?とっくに逃げてるはずじゃあ・・・!!」
「黙れクソガキ!!!絶望だよおれ達ァ、オイ・・・!!」
ブルージャムは国王から今回のゴミ山を燃やす仕事を完遂したら貴族にしてくれるという約束をしていたのだが、逃げるはずの門を閉められて船も燃やされてしまっていたのだった。
「まさかの大ピンチだ。人間てのァおかしな生き物だな、不幸もどん底まで来ると笑っちまうよ。」
「ルフィ行くぞ!」
「逃がすなァ!!!」
「わ!」
「ともに仕事をした仲間じゃねェか、おれ達は。死ぬ時ァ一緒に死のうぜェ・・・!!」
逃げようとする二人を部下たちが囲い込む。
「ため込んだ財宝の場所をまだ吐いてくれてなかったな。この火で燃えちまう前におれ達がもらってやるから、さァ場所を言え!!!」
「命が危ねェこんな時に財宝!!?」
「ーじゃあ教えてくれるんだな?お前らが取りにいかねェんならムダになる。」
「バカいえ、あの宝はなァ!!エースとサボが・・・。」
「・・・わかった教える。」
「・・・!!エース!!あれはエースとサボが長い時間かけて・・・!」
「サボもわかってくれる!!今はお前の・・・今はおれ達の命が大事だ!!!」
そういってブルージャム達に財宝の場所を教えるが、うそをついているかもしれないからついて来いという。それに反論していると貴族の父親に連れていかれたサボのことを悪く言い始めた。
「おめェらの兄弟も腹の中じゃお前らを見下して鼻をつまんで笑ってたのさ!!!」
「それ以上サボを悪く言うな!!!」
「そうだ!!サボは自由になりてェだけだ!!!」
そういってルフィは自分をつかんでいるブルージャムの手下の腕を思いきり嚙んだ。
「このガキ!!!」
腕を噛まれ逆上した手下がルフィにサーベルを振りかぶった。