第3章 新しい家族
それから四人は一緒に過ごすことが多くなった。協力して山の主に挑んだり、四人のだれが強いか争って喧嘩したり。リンは女の子だったためみんなが過保護にしてくれたが、勝負すればリンが勝つことも多く、エースなどはとても悔しがっていた。
「くっそー!!なんでリンはそんなに強いんだよ!!」
『ふふ、まだまだ修行が足りないよ。うーん、私が強いのはシャンクスに鍛えてもらった期間があったりおじいちゃんと海軍の訓練に混ざりに行ったりしてたからかな』
「シャンクスに!?俺そんなのしらねェ!!」
「じじいはリンに甘いからなァ。」
『そうそう。でもエースとサボには時々負けそうになっちゃうし、もっと頑張らなきゃ。』
「いや、もう十分だろ!!!」
でもほんとに海軍基地とかに行くとまだまだだなあと実感するのだ。
数日後、リンが一人留守番していると三人が帰ってきてエースとルフィがサボに何やら詰め寄っていた。どうしたのか聞くとサボが私たちに隠し事をしているらしい。
「「『おれ(わたし)たちの間に秘密があっていいのか?話せ(して)。』」」
そしてサボが貴族の息子だということ、決められた人生を歩むことが嫌だったということ、自由になりたかったということ、そして隠していたことを謝ってくれた。
「エース、ルフィ、リン・・・!!!おれ達は必ず海へ出よう!!この国を飛び出して自由になろう!!!広い世界を見ておれはそれを伝える本を書きたい!!航海の勉強なら何の苦でもないんだ!!もっと強くなって海賊になろう!!!」
「ひひ、そんなんお前に言われなくてもなるさ!!」
そういってエースは海を見る。
「おれは海賊になって勝って勝って勝ちまくって、最高の名声を手に入れる!!それだけがおれの生きた証になる!!!世界中の奴らがおれの存在を認めなくてもどれ程嫌われても!!!大海賊になって見返してやんのさ!!!おれは誰からも逃げねえ!!!誰にも敗けねえ!!!恐怖でも何でもいい!!おれの名を世界に知らしめてやるんだ!!!」
「ししし・・・!!そうかよーし、おれはなあ!!!」
「「『!』」」
「 」
「「は??」」
『ふふふふ!!!ルフィらしい。』