第3章 新しい家族
『マグラさん!!どこが痛いですか?』
「イダダ、腹とあと寒気が・・・。」
『わかりました。これを飲んでみてください。』
「おう・・・。あれ?なおったぞ!!すげえ!!!」
マグラは治ったようで元気にしゃべっている。リンは端で何か書き込んでいる。
「リン!助かったよ。マグラを助けてくれてありがとな。そんなことの勉強してんのかすげえなあ。」
『はい。備えあれば憂いなしですから!ちゃんと効いてちゃんと治ってよかったです!』
「「「ちゃんと???」」」
『本で読んだ毒と解毒剤を試してみたんですけど、ちゃんと作れててよかったです。』
そうリンは嬉しそうに言う。みんなは思った。ダダンは思った。三人とも恐ろしくどうしようもない悪ガキだと。本の知識は試してみないとすまないリンの癖はこれからも一生治らないのであった。
ルフィとエースがけがをして帰ってきたと思ったら、一人居候が増えていた。
「おれはサボ!!リンっていうんだろ?よろしくな!!」
『こちらこそ。』
「リンは人見知りなんだ!!でもすげえいいやつだし、とにかくすげえんだ!!」
「すげえってことしかつたわってこねェ。」
『エースとも仲良くなれたの?頑張ってたもんねルフィ。』
「ああ!!リンエースのこと気にしてたもんな!!」
「あ?そうなのか?」
『うん。エース、ルフィは信じれた?私の意見だけど親と子供は関係ないよ。自分のこれからを決めるのは自分だよ。』
「!!!おまえ知ってたのか!?」
『偶然聞いちゃったの。ごめんね。怒らないでほしい。』
「そんなんでおこらねェ。まあ、ありがとな。」
エースは顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。リンはエースの親が海賊王だということを勝手に知っていた罪悪感から解放され、エースともっと仲良くなれる気がした。