第3章 新しい家族
リンが図書館の帰りに自分とルフィの食材を採って帰るとエースは帰っていたがルフィが帰っていなかった。エースを追っていたはずだから一緒に帰ってはずと思っていたのだが。
『ねえ。ルフィは?』
「しるか。」
あら、部屋に帰ってしまった。仲良くなる気はないらしい。信用されていないのか少し寂しい。ルフィは今日帰ってくるだろうか。せっかくルフィの分もご飯用意したのに。
それからルフィは一週間帰ってこなかった。
「ルフィのやつ帰ってきやがったぜ!!!」
『ルフィ!!』
「コイツ・・・生きていやがったのかいっ!!おめェ一体どこ行ってたんだよ!!!」
『よかった。無事だ。』
一週間リンはルフィのことを探そうとはしなかった。ルフィは帰ってくると信じていたし、それぞれ夢を追う仲間だ。頼り頼られっぱなしじゃ成長できない。だがそれはルフィが心配ではないということではない。心の中ではいつ帰ってくるのか気が気ではなかった。
『ルフィよかった。心配した。どこで何してたの?』
「・・・谷の下で狼に・・・追いかけられてた・・・。」
『ボロボロだね。こっち来て、手当てする。』
まったく、世話が焼けるんだから。
それからルフィは毎日エースについていった。エースだけが帰ってくる日もあれば、二人とも帰ってこない日もある。
『今日は二人とも帰ってこないかな。』
今ではみんなのご飯を作る手伝いを任されたりすることも増えて仲良くなれた気がする。
「まったく、マシなのはあんたくらいさね。」
『ダダンさん。』
「ちゃんと働いてくれたり手伝ってくれるのはリンだけだよ。」
『そんなこ・・・。』
「イダダダダダ!!」
「どうしたマグラ!」