第20章 異次元の狙撃手〜狙撃対象〜
ーー貴方side
小五郎「ハンターとリーの狙撃数が今回の事件の決め手になる……」
そう言った小五郎さんが考えた動機を話し、それを聞いた佐藤刑事と髙木刑事は調べてみると部屋を出て行ってしまだた。
雪「……で、私は何で呼ばれたの?」
松田「そうだった、行くぞ」
とあまり会話に参加していなかった2人に声を掛ける。すると陣平さんに腕を掴まれ部屋から退出、そのまま研二さんの車の後部座席へと案内される。
萩原「雪ちゃんとご飯に行きたかったのが1番なんだけど」
松田「小五郎さんの推理を聞いてどう思ったか聞きたくてな」
ご飯のお誘いは嬉しいが、先程の小五郎さんの推理について聞かれても困る。正直、私はコナン君のように推理は出来ないので思った事を伝えた。
雪「筋は通ってたと思いますが、何というか違和感がありました。……知ってる情報が少ないので、あくまで私の考えですけど」
違和感が何がと言われれば分からないが、事件はもう少し複雑な気がしたのだ。コナン君ならどう答えたのだろう、事件の情報が少ないから探しに行くのだろうか。
雪(明日、コナン君に聞いてみようかな)
そう思いながら研二さんの車に乗ってご飯を食べに行くのだった。
ーーコナンside
俺は今回の事件についてもっと情報が欲しいと思いジョディ先生に連絡する事に。雪は松田刑事達に連れられて何処かへ行ってしまった。
コナン(多分……雪に会いたかったとか、そんな感じだろうな)
そんな事を考えながら、俺は1人になるために外へと出掛ける。電話に出たジョディ先生は、ハンターから摘出された弾丸が今までとは違う軽い弾だと教えてくれた。
ジョ「狙われたのは頭部だったにも関わらずハンターと認識出来るくらい遺体の損傷は少なかったの」
コナン「狙撃距離が近いから別の銃に変え軽い弾に替えたとか?」
反動を軽くして的中率を上げるために銃を変えたのかもとジョディ先生は返す。
コナン「だが1発は外した」
近距離なら外す事なんて滅多にない、ましてや今回の事件の犯人像は腕のある狙撃手の可能性が高い。何故1発目は外したのか考える俺に気になる事があるとジョディ先生はハンターの遺体について話した。