第20章 異次元の狙撃手〜狙撃対象〜
ーー貴方side
朝早く子供達が宿題の為に家に来ていた。私は何気なくテレビでニュースを見ていると、早朝に射殺事件が報道されていた。コナン君はそれを見ると急いで電話をかけ始める、相手は恐らく世良ちゃんだろう。
『これは無差別殺人かも知れない』
ニュース内で発せられた言葉、この発言の影響は大きく世間を騒がしていた。次の標的や遊び半分で発泡する者もいた。ニュースを見ているとスマホが鳴った。
雪「もしもし」
松田「お、雪か? 悪いな朝早くに」
電話を掛けてきたのは陣平さんだった。夕方に小五郎さんの事務所に来て欲しいと連絡してきた。
松田「それだけだ、俺は捜査があるから切るぞ」
ツー、ツー
雪「えっ、何で私も行かないと……って切れてるし!」
コナン「松田刑事はなんだって?」
隣にいたコナン君に言われた事を話す。どうして小五郎さんの事務所に来て欲しいのかは分からなかったが、とりあえず子供達の宿題でも見てあげようと頭を切り替えた、
雪(行けば分かるだろうし)
コナン(なんで雪を……?)
そして時間は流れ、私はコナン君と共に小五郎さんの事務所へ。ドアを開けると陣平さんと研二さん、佐藤刑事と髙木刑事の4人が来ていた。
佐藤「あら雪ちゃん、どうしてここに?」
雪「陣平さんに呼ばれて……」
佐藤「松田君に?」
佐藤刑事が陣平さんの顔を見ると、俺が呼んだと返事をし私を空いているソファーへと座らせた。
松田「さて、んじゃ今回ここに来たのは……っと髙木」
髙木「は、はい!」
指名された髙木刑事が事件について一通り話す。ハンター狙撃事件では2発撃たれており1回目は外しているとの事。そして小五郎さん達の意見を聞きたいから来たと言う事だった。小五郎さんの推理ではハンターを殺害したのは彼と関わりがあった人物だと応えていた。
佐藤「我々もそう考えていて……実はこの2人、ケビン・ヨシノとスコット・グリーン」
髙木「ハンターと関わりがある人物なんですが、昨日から行方がが分からないんです」
だが2人にはハンターを殺害する動機がなく、警察は第三の人物が犯行をしたのではと考えているらしい。
小五郎「まだいるじゃないか、スペンサーしんとその運転手のカルロスが」
この2人もハンター対しての動機がないと言う佐藤刑事に、スナイパーとしてのプライドから殺害したと小五郎さんは話す。