第19章 異次元の狙撃手〜1人目の狙撃〜
ーー貴方side
雪「狙撃手は英語でスナイパー。相手はスナイパー、酢ないかー……で、有利にたたけるのはチョキ」
説明を終えると子供達から苦情を言われる博士。なんだか少し可哀想に見えた私は問題を皆にだす。
雪「スナイパーが得意なスポーツはどれでしょう? 野球、サッカー、ゴルフ」
灰原「ゴルフ。スナイパーを並べ変えるとナイスパー、ゴルフ用語になるから」
正解、と私が言うと子供達は大喜び。これからは私がクイズを出して欲しいと言われ、博士は悔しそうにしていた。
ーーコナンside
クイズも終わり皆で宿題を始めようとした時、灰原が俺に声を掛けてきた。
灰原「携帯落としたでしょ、警察から連絡来てた」
コナン「ったく、博士のやつ……クイズよりスマホだろ」
俺はスマホを取りに警察署へ向かう事にする。部屋を出ようとすると再び灰原に声を掛けられ世良には気を付けろと言われた。
灰原「世良って人、あの子は危険よ」
コナン「おめえが言うかよ」
部屋から出た俺はお茶の用意をしていた雪に声を掛けに行った。
コナン「雪」
雪「ん? あれ、宿題は?」
コナン「今から警察署にスマホ取りに行くんだけど、一緒に来てくんねえか?」
雪は良いよと頷き支度をすると言って鞄を手に取る。本当は1人でも良かったが、せっかくならと思い誘ってみた。
「もう落とさないようにね」
コナン「うん、分かった」
雪「ありがとうございました」
スマホを受け取った時には辺りは暗く人もまばらで早く帰ろうとした時、スマホに着信が入る。着信は世良からだった。
世良『コナン君、今まで何してたんだ』
コナン「スマホ落としちゃってて……」
何度も連絡を入れていた世良にどうしたのかと聞くと、森山仁らしき人物を見つけたから今から確認しに行くと言う。
コナン「僕も今から行くよ」
雪「……どこに行くの?」
世良『雪もいるのか⁉︎』
コナン「あ、うん……」
雪が隣にいる事を忘れて返事をしてしまった。世良にちょっと待ってと伝え、雪に事情を話す。
コナン「……って事で、お前は……」
雪「よし、行こう」
コナン「は?」
何を言ってるんだと思えば、俺のスマホを取り世良と会話を始める。
雪「もしもし、今? 墨田区の本所だよ.。……分かった」
一通り話したのか電話を切った雪はスマホを俺に渡し、世良も本所にいると話す。