第19章 異次元の狙撃手〜1人目の狙撃〜
ーー貴方side
歩美「あ、雪お姉さんだ!」
雪「おはよう皆、それは新しい探偵団バッジ?」
光彦「博士が作ってくれたんです!」
元太「見た目は変わってねえけどな!」
楽しそうに話す子供達に良かったねと微笑む私、するとコナン君はどうしてここに来たのかと聞いてきた。
コナン「大きな鞄を持ってどうしたの?」
灰原「今日から暫くここに泊まのよ」
コナン「えっ、そうなの?」
哀ちゃんの言葉を聞き私を見るコナン君。私は頷き、桜井さんが仕事で忙しいからと伝えると何かを察したのか私に手招きをし耳を貸してと言われ気が付く。
コナン「公安も動くって事?」
雪「みたいだよ、今日から動くみたいだし」
コナン「捜査状況とか知ってたりする?」
首を左右に動かし知らないと伝える。事件について気になるコナン君は少し残念そうな顔をしていた。その時、突然ピーと言う音が耳に響いた。
雪「……何の音?」
音の発信源を見ると探偵団バッジからの様だった。変な音がすると言う子供達に対し博士は聴こえていないみたいだ。
灰原「モスキートーンね」
コナン「高周波の音は歳を取ると聴こえにくくなって、大人には聴こえないんだ」
どうやら造っている最中に偶然にもモスキートーンが出るバッジが出来てしまったという。すぐに直すと言った博士だったが、これでも良いんじゃないかとコナン君は言った。
コナン「何かの役に立つかも知れないしな」
光彦「でも……これって結局、欠陥品ですよね」
元太「もうガッカリだぜ」
子供達にそう言われて落ち込む博士に元気がなくなったと言われ、それならクイズをしようと問題をだす。
阿笠「お酢を探してる狙撃手とジャンケンで勝負することになった。何を出せば勝てる?」
ヒントは狙撃手を英語にする事。問題を聞いた私はすぐに分かり呆れた顔でコナン君と哀ちゃんを見る、2人も答えは分かったようで同じく呆れた表情をしていた。
歩美「雪お姉さんは分かった?」
元太「教えてくれたよ」
雪「あ、うん。正解はチョキだよ」
正解だと博士は喜ぶ。どうして分かったのかと子供に言われ解説した。