第3章 放課後と喫茶店
ーーー松田side
ショッピングモールにある観覧車のゴンドラに走り、俺が乗ろうとすると隼斗に止められた。
隼斗「俺が行く、お前は怪しい奴がいないか探してくれ」
そう言ってゴンドラへ乗った隼斗。爆弾があり電話で爆弾の状況を確認し、解体を始めるようとした時だった。
隼斗《……どうやら、もう一つ爆弾があるみたい。液晶画面に爆発3秒前になると次の場所のヒントが分かるってさ》
あはは、やられたなーと呆れた様子で話す隼斗。
松田「いや笑ってねえで、解除しろ! 死にてえのか⁉︎」
隼斗《うーん、1人の犠牲で大勢が助かるなら……受け入れるしかないかなと》
馬鹿か!と怒鳴る俺に対して隼斗が言葉を続ける。
隼斗《雪の事、本当に任せる事になるけど……お前と萩原それから伊達班長。今は連絡が取れないが、諸伏と降谷もいるしな》
任せたと優しい声で俺に問いかける。
松田「ふざけんな! お前は雪を1人にする気か⁉︎」
隼斗《1人になんてしたくないさ‼︎……親父の時みたいに悲しませたくない》
松田「だったら解体しろ‼︎ 俺に任せるな!」
俺と隼斗は電話越しで怒鳴り合う。暫く怒鳴り合った後、隼斗は寂しそうな声で
隼斗《でも俺1人の犠牲で、大勢が救われるんだ……きっと、松田達と一緒なら雪は1人じゃない大丈夫》
松田「だから、そうじゃないだろ⁉︎」
隼斗《……残り3秒になったらメールするから……頼んだぞ》
松田「っおい⁉︎ 隼t……!」
ツッー…ツッー…
俺の言葉を無視して電話を切った隼斗。掛け直しても出ない。
そして……
バアァァァァァァン!!
隼斗の乗った観覧車のゴンドラが頂点に到達した瞬間、大きな爆発が起きた。その音と同時に送られてきたメール
『米花中央病院
悪いな、松田。雪の事、幸せにしてやってくれ。
俺の妹を悲しませるような事したら許さないからな』
松田「……馬鹿野郎が……」
俺は萩原と共に爆弾のある場所へ向かい、無事に爆弾を回収した。だが、犯人は捕まえる事が出来なかった。