第18章 異次元の狙撃手〜プロローグ〜
ーー貴方side
松田「そいつがどうして今回の容疑者になるんだ?」
ジョ「3週間前、ブライアンという記者が狙撃される事件がありました」
この記者はハンター家族をノイローゼに追い込んでまで取材をしようとした人物であり、ハンターを更に調べると2週間前に日本に来ていた事が判明した。
ジョ「休暇で来日していた私達は、FBI本部にハンターの逮捕を命じられました」
何故FBIの彼らが捜査に参加しているのは分かったが、一つ気になる事があり私は手を上げた。
雪「海に逃げたっていう犯人の行方はどうなったんですか?」
コナン君達が追っていたが海に逃げと言っていた。捜索はしているだろうが状況がどうなっているのか気になり質問した。
目暮「捜索はしているが未だ行方が分からん」
キャ「それは無理もありません」
見つかっていないと言う目暮警部に当然だと言ったキャメル捜査官。ハンターが所属していたシールズと言う部隊は、海・空・陸の頭文字を取ったもので特に泳ぎとライフルでの狙撃が得意な部隊だという。
萩原「その狙撃ですが、狙撃場所は雪ちゃんが教えてくれたビルでした」
雪「じゃあ、あの時光ったのって……」
安室「縦断だらうな、んて……その現場に妙なもんがあった」
見せてくれたのはサイコロと51ミリの弾丸の写真。弾丸はハンターが使っているライフルの弾と同じと話すジェームズ捜査官だったが、サイコロに関して3週間前の記者射殺事件では無かった物だと応えた。
キャ「サイコロとハンターの繋がりならあります」
そう言ったキャメル捜査官は繋がりを語りだす。それはハンターがダイスゲームが好きで左肩にサイコロを彫っているという事だった。繋がりとしては薄いが何かのメッセージなのかも知れない。
ジェ「サイコロは兎も角、今回の被害者とハンターは明確な繋がりがあります」
聞くと被害者の男、藤波さんはハンターを破産に追い込んだ張本人だという。それを聞いた小五郎さんは、ハンターで間違いないと言った。
コナン「そう言えばどうして世良の姉ちゃんは、藤波さんを尾行してたの?」
確かにどうして、と私も反応する。コナン君の話によるとベルツリーの時から藤波さんを尾行していたらしい。
世良「僕の友人の親戚が、藤波って男と結婚するらしくてね」