第18章 異次元の狙撃手〜プロローグ〜
ーー貴方side
世良「お〜、雪じゃないか!」
雪「世良ちゃん! それにジョディさんも⁉︎」
ジョ「はぁい、スノーガール!」
警察署に来た私達はコナン君と世良ちゃんとFBI捜査官達。コナン君が追いかけてる途中、彼らと出会ったらしい。そして犯人は海へと逃走、まだ見つかっていないという事だった。会議室で詳しい事を聞く為、皆で向かう事になったのだが。
安室「何故、FBIの方々がここに?」
ジョ「別に、貴方には関係ない事よ」
雪「ふ、2人共……」
立ち止まり、お互い睨み合った状態でピリピリした空気の2人。声を掛けた私の事にも気付いておらざどうしたらと焦っているとコナン君が2人の傍で咳払いをした。
コナン「2人共、雪姉ちゃんが困ってるよ。それに今はそんな事してる場合?」
ハッとした2人が私を見て罰が悪そうな顔をする。ジョディさんはコナン君に任せ、私は安室さんの手を取り先に会議室へと歩き始める。
雪「もう……喧嘩は後にして下さいね」
安室「一応、善処する」
約束ですよ、と言い私達は会議室へと向かうのだった。部屋に入り用意された席へと座ると、FBIによる今回の事件についての説明が開始された。
ジェ「こちらをご覧ください。我々が入手した写真と狙撃技術から犯人はこの人物だと思われます」
ホワイトボートに貼られた写真を指差す、キャメル捜査官。ティモシー・ハンターと言う名前の男が犯人の可能性が高いらしい。元海軍の狙撃兵で過去には英雄と呼ばれていた人物。
小五郎「そんな彼がどうして?」
キャ「それはこのシンバースターです」
星型のそれは英雄として渡される名誉ある勲章、ハンターはその勲章を手にしていたが規定違反で剥奪されてしまった。理由は武器を持たない民間人を撃っていたと報告があがったからだ。証拠不十分で裁判にはならなかったが、英雄から疑惑の英雄と呼ばれるようになってしまったらしい。
ジョ「その後、復帰はしたのですが戦場で敵に頭を撃たれてしまいます」
キャ「一命は取り留め彼は除隊しましたが、不幸はこれだけは終わりません」
除隊後、家族とシアトルの田舎で静かに暮らしていた。だが平穏な暮らしは長くは続かず妻や娘にも様々な不幸が起き、名誉や財産に家族まで失ってしまったという。