第18章 異次元の狙撃手〜プロローグ〜
ーー貴方side
この日、ベルツリータワーのオープニングセレモニーに園子ちゃんの招待で遊びに来ていた。招待されたのは子供達と蘭ちゃんと小五郎さん、そして私ともう1人。
安室「僕も誘って頂きありがとうございます」
園子ちゃんにお礼を言ったのは安室さん、彼にも声を掛けていたらしい。安室さんは私と一緒に喫茶アルバイトをしている私立探偵、と言う設定の公安警察の人間である。
私はスマホを取り出しカメラで景色を撮影していた。後で陣平さん達にも送ってあげたいと思ったからだ。
安室「良い眺めだな本当」
雪「ですね、一緒に見れて嬉しいです♪」
安室「僕もだ……雪」
腰に腕を回され体を引き寄せられた私、いきなりの展開に背式から安室さんへと視線を向ける。
雪「あ、安室さん?」
安室「これくらい良いだろう? 僕は萩原達と違って君に触れる時間が少ない」
回した腕に更に力を込め、体を密着させてくる。研二さん達に抱きつかれた時以上のドキドキが私を苦しめる。
雪「安室さん、これ以上は……勘違いされますよ」
安室「構わない、寧ろそっちの方が僕としては有難い」
雪(〜〜〜もうっ!///)
離す気が全くないと分かり目を逸らして景色を見る事にした。恥ずかしさで赤くなった顔を見られたくなかったからだ。景色を見ていると一瞬何かが光って見えた。
安室「どうした?」
雪「あ、いえ……今一瞬……」
パリーン!
「ゔがぁ……‼︎」
コナン「っ! 狙撃だ、皆伏せろ‼︎」
突然、窓ガラスが割れたかと思えば男性が倒れて血を流していた。倒れた男性とコナン君の声で周りばパニックに、私は安室さんに押し倒された状態になっていた。そして私が一瞬見た光はもしかしたらと思い彼に伝える。
雪「多分、あの建物からだと……一瞬、光って見えて」
安室「あの建物からか⁉︎」
雪「はい。今コナン君が犯人を追いかけてると思います」
コナン君が?、と目を丸くし驚く安室さんに私は頷く。狙撃が起きた後、下へ降りるエレベーターに乗っていくのが見えたからだ。
雪(無茶するな……もう)
暫く経ち、安全が確認出来ると安室さんは私を起こし下で警察が待機していると教えてくれた。私を庇っている間に連絡したのだろう。下に降りると陣平さん達が心配した様子で駆け寄ってきた。
松田「雪、無事が⁉︎」
雪「大丈夫です、それより犯人は……」