• テキストサイズ

【名探偵コナン】恋愛ダイスロール

第15章 裏切りのステージ〜プロローグ〜


ーー貴方side

見学場所へと向かう途中、秋永先輩は今から会いに行く人物を教えてくれた。

雪「波土禄道?」
秋永「そ、5年ぶりに新曲だすんだ」

そして今回のライブで引退してしまうのだと説明。だから引退前にどうしても会いたいという事で、秋永先輩の所属事務所が色々と手を回してくれたのだと。

秋永「タイトルも変わってんだ〜、ほらこれ」
雪「……ASACA?」

変わってるだろ、と言う彼に私は真剣な顔つきになった。その文字が示すもの、それは黒の組織の人物だったからだ。

秋永「……どうした?」
雪「! ううん、変わってるな〜って」

スマホを真剣に見ていた私の顔を覗き込んだ彼に何でもないと笑顔で返す。そんな事をしていると入り口に到着、入ろると見知った顔が揃っていた。

雪「えっ、安室さんに梓さん?……それに蘭ちゃん達?」
安室「雪!……さん」
コナン「雪姉ちゃん⁉︎」

私の登場に全員が何故ここにと驚いた表情を見せる。すると私の隣にいた秋永先輩が口を開いた。

秋永「どちら様?」
雪「あ、バイト先の人と同級生。この子はコナン君で……」

先輩に簡単な説明をしていると、園子ちゃんが何かに気付いたのか秋永先輩を指差し叫んだ。

園子「アイドルの秋永裕太‼︎」
蘭「えっ、本物⁉︎」
秋永「オレの事を知ってるなんて……ありがとうございます」

大喜びする蘭ちゃんと園子ちゃんにアイドルスマイルを見せる先輩。アイドルとしての彼は普段とは全く違っていて驚いた。

コナン「あの人とはどういう関係なの?」
安室「確かに、アイドルと知り合いなんて驚きました」

そう質問する2人の顔は笑顔なのに威圧感を感じて、何も無いのに口籠もってしまう。

秋永「弓道繋がりで知り合った友人ですよ、今日はオレのお誘いでここに」

そう応えながら私の肩を抱いて来た先輩はアイドルスマイルをする。私は抱いて来た手を払い退け先輩から離れる。

雪「誤解されるからやめて」
秋永「え〜、駄目なの?」
雪「スキャンダルとか勘弁……ほら」

私は1人の男性を指差す、男はニヤニヤしながらこちらを見ていたからだ。

梶谷「あらら、スクープになりそうだったのに」
秋永「あんた記者か、ネタにしても良いけど……」
梶谷「お? なら……」

でもその時は覚悟しろ、といつもより低めの声で言うと、雑誌記者の梶谷宏和さんは黙り込んだ。
/ 221ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp