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【名探偵コナン】恋愛ダイスロール

第3章 放課後と喫茶店



ーーー萩原side

7年前の11月7日、爆弾予告のあった2箇所の爆弾の内の1つを俺の上司で彼女の父親である守沢優吾さんと共に解体をする事に。複雑な爆弾の為、犯人の要求した10億円を飲み俺達のいる爆弾のタイマーは停止していた。ゆっくり解体出来ると思いふーっと息を吐く。隣を見ると守沢さんは携帯を取り出し画面を見つめていた。

萩原「何見てるんですか、守沢さん」
守沢「あぁ、娘の写真だ。この間、弓道大会で優勝してな!」

画面には娘である雪ちゃんがトロフィーを持って笑う姿が写っている。何回か会った事もあり、いつ見ても可愛い子だなと思っていた。将来は確実に美人でモテるなと。

萩原「やっぱ可愛いですね〜雪ちゃん」
守沢「……手を出すなよ?」
萩原「いやいや、しませんから! まだ小学生だし」
守沢「……まだ?」
萩原「あはは……」

守沢さんは笑顔だが目が笑っていない。雪ちゃんの事が大事なんだな。

守沢「大事な娘なんだ。…だから俺に何かあれば護ってくれ」

真剣な顔で俺を見てくる。

萩原「何言ってるんすか全く……でか俺で良いんですか?」
守沢「不安だが大丈夫だろ。変な事しようとしても息子と松田がいるしな」

それ信用されてます? なんて苦笑いする俺とニコニコしながら話す守沢さん

守沢「俺はここに残るから休憩して来いよ」
萩原「じゃあ休憩してきます」

俺は数人の部下を連れてマンションから外へと歩き出した時だった。






ドカアァァァァァァン








背後から大きな爆発音。それは止まっていたはずの爆弾が爆発したのだ。……後に分かったが、どうやら遠隔操作で爆発したらしい。



……そして守沢さんとその場にいた数名が殉職した。








警察署に彼女が来ていると聞き探す。誰もいない休憩所の隅で小さくなっている彼女を見つけた。


俺が休憩に行かなければ
爆弾の遠隔操作に気付いていれば

そんな事を思いながら無言で彼女に近付いて行く。なんて声を掛けたら良いか分からなかったから。足音に気付いたのか彼女は顔を上げ俺に声を掛けてきた。

雪「萩原さんは怪我してませんか?」
萩原「……えっ?」
雪「怪我とか痛い所、無いですか?」

思いもよらない言葉。こんな状況で俺の心配をする彼女。大丈夫と答えると笑顔を返してくれた。

雪「……萩原さんが無事で良かったです」
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