第3章 放課後と喫茶店
ーーー萩原side
お店の奥へと入っていった雪ちゃんを見送り席に着く。
客は俺達しかいない。
安室「はぁ……良く来るなお前達は」
あからさまに迷惑そうな顔で俺達を見てくる安室透……いや、今は降谷ちゃんか。
松田「別にいいだろ、金はちゃんと払ってるんだし」
萩原「そーそー、ご飯も美味しいし」
俺達の言葉にまたため息を吐く。
安室「お前らは雪に会いに来てるだけだろうが……」
全くその通り。俺は彼女の事が好きだ。小さい頃の彼女は妹のような存在だったが、今では本気で惚れている。それはきっと俺だけじゃない。
萩原「だって俺、守沢さんにに頼まれたからさー“護ってくれ”って」
松田「それ言うなら俺も隼斗に“幸せにしてくれ”って言われたな」
そう、俺達は彼女の家族に救われた。本当なら7年前と3年前に俺達は亡くなっていたかもしれない。今は捜査一課強行犯捜査三係に陣平ちゃんといるが元々は爆弾処理班にいた。そこでは雪の父親と兄も働いており、その繋がりで彼女と出会った。