第11章 ベイカー街の亡霊〜危険な掛け〜
ーーコナンside
コナン(くそっ、どうすれば良いんだ……どうすれば!)
思考を巡らせ考える、そして俺はある事に気が付いた。それは大事そうにワインボトルを持つ男だった。
ーー貴方side
健寿を私に向けるモラン大佐、これは私が煽る様な言い方をしたのが原因だ。
雪(コナン君……新一が狙われるよりは良い)
シャーロックホームズに1番詳しい人物を失う訳にはいかない。それに彼なら今の状況を変えてくれるかも知れないと拳をギュッと握り皆の前に立つ。
雪「……」
モラン「怯まずにいられるとは、その度胸だけは認めよう」
ガチャッ
皆が撃たれるくらいならと覚悟し目を閉じようとしたその時、コナン君が動き出しワインボトルを持った男からボトルを奪い取りテーブルの上に乗った彼に銃口を向けたモラン大佐がいた。
コナン「このワインはモリアーティ教授のワインだ」
ボトル大事に持っていた男と装飾された椅子とテーブルから推理した彼はそう語る。
モラン「残念だがそれはハズレだかな」
コナン「じゃあ撃てば、教授のワインが割れても良いならね7
見つめ合う2人、モラン大佐は銃口を向けるがコナン君の推理が当たっているのか中々撃とうとしない。
カランコロン
全員「「!?」」
張り詰めた空気の中、店の扉が開き1人の男性が現れた。
?「モリアーティ様が皆様にお会いしたいとの事です」
そう告げた男性は帽子を深く被り顔は見えなかったが、馬車で待っていると言い教授の元へと案内される。
モラン「お待ち下さい!」
コナン「!」
?「モリアーティ様に逆らうつもりですか?」
引き止めようとしたモラン大佐に、男性が一言告げると黙り込んでしまった。コナン君は何か違和感を感じていた見たいだが聞ける様子でもなかった為、今は大人しくモリアーティ教授の元へ向かう事にした。
?「皆様をお連れしました」
馬車に乗っている人物に声を掛けワインを渡す様に言われる。コナン君が持っていたワインを渡すが不思議そうな顔をする。
コナン「ねえ、本当におじさんがモリアーティ教授?」
『いかにも』
馬車に乗っている人物に本物の教授なのか尋ねるコナン君は僕達を試してるんだねと言い始めた。