第3章 放課後と喫茶店
学校も終わりバイトへ向かう途中、見知った男性3人が歩いているのを発見した。
雪「こんにちはー」
声を掛けた相手は、警察官の“松田陣平”さん、“萩原研二”さん、“伊達航”さん。彼らは私の父親と兄の知り合いで、警察学校で共に学んだ生徒でヒロさんとも仲良し。
松田「お? 雪じゃねーか」
萩原「やっほー、雪ちゃん♪」
ギュッ
突然、萩原さんに抱きしめられてしまった。
会う度に抱きつかれている私。毎回、照れてしまう。
雪「わっ……は、萩原さん⁉︎」
萩原「あ、照れてる? 可愛いな〜♪」
松田「おい、雪から離れろ」
ガバッ
抱きつかれて困っていると松田さんが、萩原さんを引き剥がしてくれた。
松田「大丈夫か?」
雪「あ、ありがとうございます」
伊達「お前らは相変わらずだな……」
伊達さんが苦笑いしながら私達のやり取りを見ていた。
雪「皆さん仕事中ですか?」
萩原「いや、陣平ちゃんとご飯行くとこ」
松田「お前はバイトか?」
雪「そうですよ。あ、良かったらポアロにきませんか!」
行くと2人は言い歩き出す。伊達さんはまだ仕事らしく、3人でバイト先へと向かった。
雪(今日、やたらと知り合いに会うな……)
そんな事をおと考えながらバイト先へ。バイト先は喫茶ポアロ。毛利探偵事務所があるビルの1階にある喫茶店。
カランコロン
雪「こんにちはー」
?「いらっしゃいま……あ、雪さん」
扉を開けて声を掛ける。お店に居たのは、金髪で黒肌のイケメン“安室透”さん。本当の名前は“降谷零”。兄と一階に警察学校にいたメンバーで松田さん達と友人。ヒロさんと同じ黒の組織に潜入している人で、今はポアロで働きながら探偵をし、毛利小五郎の弟子。
なんて言うか……とにかく凄い人。トリプルフェイス?
雪「安室さん、今日シフトでしたっけ?」
安室「梓さんが急用らしく僕と代わったんですよ」
そう答えながらテキパキと仕事をする安室さん。梓さんと言う人はポアロの従業員で、私的には頼れるお姉さん。
雪「じゃあ支度するので、松田さん達は好きな席へどうぞ」
松田「おう」
萩原「はいはーい♪」
私は支度をするため、お店の奥へと入っていった。