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【名探偵コナン】恋愛ダイスロール

第9章 ベイカー街の亡霊〜1章・いざロンドンへ〜


ーー松田side

松田「バラしてやりてぇ……こんなゲーム」
萩原「分かるよ、でも今は……」
松田「分かってる……何もしねえ、つか出来ないだろ」

下手な事して雪や他の子供に危害を加えられたら困る、だから今俺が出来る事を考えるしかない。

……この事件を解く、それが俺達に出来る行動かも知れない。



ーー貴方side

路地裏をを通り抜けようとした時だった。コナン君が立ち止まり私達にも止まるように合図する。路地の近くで警官が当たらない犠牲者が出たと話していた。これで、4人の女性が殺害された。

歩美「怖いね……」
光彦「大変な時代に来てしまいましたね」

2人の言葉に哀ちゃんはこの時代の背景を簡単に教えた。世紀末のロンドンでは華やかというイメージがあるが実際は貧富の差が激しく犯罪が悪質化し人々の心が荒んでいった時代だと。

雪「そう言えば新一がシャーロックホームズは時代の光で、ジャックザリッパーは暗い影だったって言ってたような」
蘭「あ、そう言えば!」

私と蘭ちゃんはホームズヲタクの新一から聞いた事を思い出す。

コナン「じゃあ時代の光に向かって急ごう、目的地は後ちょっとだよ」

そう言って歩き出した時だった。目の前からアコーディオンを持った怪しい男が歩いてきた。

『ジャックザリッパーに気をつけろ〜、夜道でお前を待ってるぞ〜、死にたくなけりゃ、どうするか〜、お前も血まみれになるこった〜』

変な歌を歌いながら立ち去った男、それは不気味な歌だがどこか引っ掛かるようなそんな歌詞。

菊川「どう言う意味かしら?」
諸星「やられる前にやれ、って事じゃねぇか?」
コナン「……」

諸星君の言っている様な気もするが、そもそもこんなキャラは登場するのだろうか。

雪(あんなキャラいるの?)

聞いた覚えが無かったので本人に直接聞こうと思い近寄ったが、ふと上を見上げた私は質問する事を辞めた。

雪「コナン君」
コナン「えっ! な、何?」
雪「ホームズの所へ向かおう?」

本当は色々と聞きたかった。だが目に入ってしまった時計を見て私は急がなくてはいけないと気付いてしまった。

コナン「雪姉ちゃん?」
雪「……何でもないよ、早く行こう」
コナン「う、うん……」

皆を連れて急いで歩き出した私に不思議な顔をするコナン君。彼はまだ気付いていない。

時計の針は20人を切っていた事に。
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