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【名探偵コナン】恋愛ダイスロール

第9章 ベイカー街の亡霊〜1章・いざロンドンへ〜


ーー松田side

『まだ分かっていないようだね、ゲームは全て僕が支配しているんだ。ズル賢い真似は考えたって無駄さ。向こう声は聞こえるようにしてあげる、子供達の苦しむ様子を楽しむんだね』

ノアズアークは会場にいる人間に再度忠告を入れた。

小五郎「なんて性格の悪いコンピュータなんだ」
松田「全くだぜ」

だがこれ以上は手を出せない、大人しく指示に従うしか俺達には出来なかった。


ーー貴方side

全員助かった私達だったが、これからもこんな展開が起こるかも知れない不安に暗く思い空気に包まれていた。

光彦「博士の声、聞こえなくなりましたね」
コナン「ノアズアークに交信を切断されたようだな」
光彦「じゃあ僕達、どうやってお助けキャラを探せば良いんですか?」

頼みの綱だった博士とのやり取りはノアズアークに切断され、私達は崩れは橋の近くで次の手を考える。光彦君の言葉を聞きコナン君が返答し始める。

コナン「それならさっき警官が話していただろ? レストレード警部に連絡だってな」

レストレード警部、それは小説の中に登場する警官である。

蘭「まさか、あの話に出てくる?でもあれはコナンドイルの小説の中の……」
灰原「このゲームは現実と小説を混ぜてある世界なのかもね」

蘭ちゃんは驚き、少年探偵団の皆はハテナマークを頭に浮かべている。

雪「お助けキャラって……やっぱり」

コナン「あぁ、居るはずだよ……あのシャーロックホームズがな」

ホームズという名前で私達を包んでいた不安が一気に腫れていった。このステージは頂きだぜ、と元太君は喜ぶ。

雪「じゃあ向かうはベイカーストリートだね」

探偵団と蘭ちゃんは歩き始めたコナン君について行く、諸星君達も着いていくが静かにしていた。私達だけで盛り上がってしまっている事に気付き声を掛ける。そう言えば、彼らは怪我とかして無いだろうか?

雪「君たち怪我とかしてない?」
諸星「……大丈夫だ」
雪「なら良かった、私達だけで盛り上がっちゃってごめんね?」

何が有れば言ってね、そう言うと私はコナン君達の元へと戻る。少し気まずそうな顔をしていた様子だったからだ。

諸星「……ありがと」
雪「! 気にしないでね!」

後ろから照れ臭そうに言う諸星君に振り返って微笑んだ。その後、コナン君の元へ戻ると何故か不機嫌そうにするコナン君がいた。

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