• テキストサイズ

【名探偵コナン】恋愛ダイスロール

第9章 ベイカー街の亡霊〜1章・いざロンドンへ〜


ーー貴方side

『さあコクーン初体験の皆、ゲームの始まりだよ』

始まったと同時に5つの門が現れた。

『僕の名前はノアズアーク、よろしくね』

自己紹介に反応するやうに子供達は楽しそうにしている。私もつい浮かれて宜しくと言ってしまった。

『今から5つのステージのデモ映像を流すから自分の遊びたい世界を選んでほしい』

『でも一つだけ注意しておくよ、これは単純なテレビゲームじゃない。

君達の命をかけたゲームなんだ』

そしてノアズアークは全員がゲームオーバーになると現実の世界戻れないと言い、真剣にゲームをするようにと念を押してきた。

『たった1人でもゴールに辿り着けば君達の勝ちだ』

勝てばゲームオーバーになった子も助かると、そして負ければ特殊な電磁波で私達の脳が破壊される。

『このゲームは日本のリセットを掛けた勝負なんだ』

意味が分からない、と困惑していた私達と同様に現実の世界でも理解出来ず、質問されたらしいノアズアークが応える。

『君達には聞こえないけど、現実世界で質問されたから答えるね。
君達を見ていると、汚れた政治家を見ていると汚れた政治家にしかならないし、金儲けしか考えてない医者はやっぱりそう言う医者にしかならない』

つまり、汚れた繋がりを一度無かった事にするという意味だろう。そう考えているとまた現実で質問されたのだろう、怒った様子で

『ヒロキ君の命を弄んだように』

命を弄ぶ権利は大人にも子供にも無い、と低い声で言ったかと思えば今度は楽しげに私達に向けてゲームの紹介を始めた。

バイキング
パリ・ダカール・ラリー
コロセウム
ソロモンの秘宝
オールド・タイム・ロンドン

5つの紹介が終わり私はコナン君に小声で5つ目のステージ、ここに手掛かりがあるかと聞いた。

雪「ここ、だよね……きっと」
コナン「あぁ、樫村さんを殺害した手掛かりが」
雪「……見つけないとね」
コナン「絶対に見つけるさ」

小声で話していると辺りがざわつき始め子供達は不安で一杯になっていた。誰でも良いから助けてと叫ぶ子もいる。命を掛けたゲームなのだから当然の反応だった。

雪(なんとかしなきゃ!)

私は子供達を安心させるように声を掛けた。

雪「皆、そんな弱気になっちゃダメだよ!」
/ 221ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp