第8章 ベイカー街の亡霊〜プロローグ〜
ーー貴方side
コナン「JTR? 100年前のロンドン」
雪・コナン「「まさか!?」」
私とコナン君は顔を見合わせ急いで現場からある場所へ向かった。
雪「コナン君、今から向かう場所って……」
コナン「あぁ、そうだ」
ーーーー100年前のロンドンだ
50名、全員搭乗完了
ブレインギアセット完了……
ゲームスタート
コナン(あるはずだ、このゲームの中に殺人事件を解く鍵が)
雪(JTR……それがきっと……)
カプセルの中、白い光に包まれて私達は仮想空間へと入っていった。
ーー松田side
雪とコナン君が立ち去った後、工藤先生と阿笠博士が
樫村が殺害されたと聞き現場に入ってきた。
工藤「樫村!」
阿笠「ぉ……」
樫村は丁度運ばれる所でそのまま運ばれていった。
目暮「樫村さんとは長いお付き合いと聞きました、彼に恨みを持つものに心当たりはありませんか?」
工藤先生は顎に手を当て暫く考えるが
工藤「一緒ではないのですか? あの眼鏡の少年と」
何故あの坊主の事を聞くのだと疑問に思う、確かに小学生の割には色々と気付くとは思うが。
小五郎「あぁ、コナンすか? さっきまで此処にいたんですがキーボードのダイイングメッセージを見た後、雪ちゃんと急いで出ていまして」
工藤先生はそれを聞きダイイングメッセージを確認する。
工藤「JTR!」
阿笠「何じゃと! まさかコナン君と雪君、わしのお土産を使って」
工藤「行きましょう博士」
2人は謎が解けたのか急いでその場を後にする。
目暮「ちゃ、ちょっと待ってくれ優作君! 3つのアルファベットはどう言う意味なんだね」
松田「そうだぜ、勝手に行かれても困る」
謎が解けた2人に質問する目暮警部に工藤先生は真剣な顔で答える。
工藤「JTR……それはゲームに登場するある人物の略称です」
萩原「略称?」
工藤「えぇ、私と樫村の間では彼の事をこう呼んでいました
JTR……ジャックザリッパーと」
その名前に俺達だかでなく目暮警部や小五郎さんも驚いていた。
工藤「19世紀末に実際に存在した殺人鬼です。5人の女性をナイフで殺害し、ロンドンを恐怖のどん底へと陥れたサイコキラーを結局逮捕できず連続殺人事件は迷宮入りになりました。樫村のメッセージからゲームの中に犯人の手掛かりがあるとあの子達は確信したのでしょう」