第8章 ベイカー街の亡霊〜プロローグ〜
ーー貴方side
阿笠「まだ秘密じゃが、ゲームは100年前、19世紀末ロンドンが舞台だ」
コナン「100年前のロンドン、相変わらず父さんあの世界好きだよな……」
雪「親子揃って、でしょ?」
急に視界が暗くなりステージ上でコクーンの発表が行われる。
元太「見てるだけじゃつまんねーな」
光彦「ゲームはやっぱりやるもんですよ」
雪「そうだよね、やりたいよね……」
私のバッチを渡しても良いが3人が遊べる訳じゃないので黙っておく。すると博士ぎ退屈凌ぎにクイズを出したがダジャレクイズで寒くなった。
元太「俺、温かい飲み物取ってくる」
光彦「付き合います」
歩美「私も……」
そう言い3人は飲み物を取りに行く、博士は会場の冷房が効きすぎてるのかと言ってクイズが原因だと気付いていなかった。
会場が明るくなり私はコナン君と共に工藤先生に会いに行くが、取材を終えた彼はどうやら誰かに会いたいのかスタッフに場所を聞いていた。
工藤「樫村は何処でしょう? 彼に会いたいのですが」
スタッフ「はい、すぐに探して参ります」
探しに行ったスタッフから視線を外した工藤先生が私達に気付きこちらに来ようとしていたが、ファンに囲まれサインを求められてしまった。
雪「行かなくていいの?」
コナン「あぁ、元気そうだしな」
お互い顔を見て安心した様子だったので私は2人を交互に見て微笑んだ。
コナン「……なんだよ」
雪「なんか微笑ましいなって」
コナン「ったく、何だよそれ」
雪「ふふっ……飲み物取りに行こうか」
一応、父親の顔も見れて満足したコナン君と共に飲み物を取りに向かおうとすると、小五郎さんが慌てた様子で走っている姿が見えた。
雪「どうしたんだろ?」
コナン「行ってみよう、何かあったのかも!」
雪「あ、待ってよ!」
急いで小五郎さんの後を追ったコナン君を私も追いかけた。
その頃、子供達が自力でゲーム参加バッチを手に入れていた事を私とコナン君は知らなかった。