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【名探偵コナン】恋愛ダイスロール

第7章 眠り姫に願いを込めて


ーー貴方side

今、私は兄とショッピングモールに行き観覧車に乗る事になった。

兄「今日は思いっきり遊ぼう」
雪「うん!」

兄と2人仲良く観覧車へ向かう。

兄「72番のゴンドラに乗ろうか」
雪「? 他のじゃダメなの?」
兄「72番じゃないといけないんだ」

観覧車の前まで来ると番号指定をして来た。何故だろう72番のゴンドラは何かあった気がする。

……ダメだ、それに乗ってはいけない!

もうすぐゴンドラが来るという時また声が聞こえた。

雪「……誰?」

辺りを見渡すが誰もいない。今この場には私と兄しかいなかった。

兄「さぁ、72番のゴンドラが来るよ」

……っ! 乗ったらダメだ!

兄は私の手を掴みゴンドラへと引っ張っていく。

雪「ま、待って……声が……って痛いよ!」
兄「早く乗らないと」
雪「い、いや……待って!」

抵抗しても離す気が兄を止めて欲しくて助けを求める。だが私と兄以外には誰もいない。

兄「さぁ、乗ろうか」
雪「お兄……ちゃん?」
兄「早く行こう」

ここで私はやっと気付いた。

今、目の前いる人物は…兄ではないと。そしてここは私が知っている米花町ではないと。



雪「貴方は……誰?」
兄?「雪のお兄ちゃんだよ……」

雪「違う! 私の兄は……隼斗お兄ちゃんで……兄は亡くなったはず」

思い出した兄の名前、そして蘇る記憶。どうして忘れていたのかと目に涙が溜まっていく。

?「……やっと気付いたか」

声がしたと同時に私と兄ではない人物との距離は引き剥がされた。

兄?「……何するんだ」
?「お前こそ、俺の妹に何してくれてんだ」
兄?「……」
?「雪を危険な目に合わせるな……消えろ偽物野郎」

何が起きたか理解が追いつかないが、目の前にいた人物はすうっと姿を消した。そして助けてくれたであろう人を見る。

隼斗「よっ! やっと思い出したか」

優しい顔で話しかける兄、隼斗お兄ちゃんの姿だった。

雪「隼斗お兄ちゃん?」
隼斗「いくら夢だからって危険すぎだろ」
雪「……夢?」

目を丸くして不思議に思う私に隼斗お兄ちゃんはこの状況を説明し始めた。

隼斗「この世界は夢だよ、雪は今眠ってる。怪我は大した事無いんだけど……俺や親父が出てくる夢から覚めたく無いってずっと寝てるんだよ」
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