第47章 落ち着かないキャンプ
ーー貴方side
問い詰められている陣平さんを見ていた私に零さんは不安そうな顔で話しかけてきたので私は傍にいて欲しいと応えた。
雪「はい。……なので私にキスした理由を教えて貰えますか?」
降谷「……それは……君の事が」
萩原「ちょーっと待った‼︎」
雪・降谷「「!?」」
さっきまで陣平さんを問い詰めていた研二さんが止めに入り、聞くのはダメだと言ってきた。
萩原「まだダメ!」
雪「えっと……どうしてですか?」
萩原「平等じゃないから‼︎」
雪「……平等?」
諸伏「雪は気にしなくていいよ」
何が平等なのか首をかじけると航さんに、いずれ分かる時が来ると苦笑いされてしまった。
伊達「さて、一応解決したみたいだし……気を取り直して残りを楽しもうぜ」
航さんの一声で皆の空気が変わり改めて残りの時間を楽しむ事になった。時刻は17時、少し早いがご飯にしその後は温泉へと行く事に。
降谷「雪は寛いでてくれ」
雪「手伝いますよ?」
諸伏「ここはゼロと松田に任せて寛いでいよう」
萩原「そうそう、抜け駆けチームにご馳走を作って貰おう」
松田「変なチーム名で呼ぶな」
雪「ふふっ」
こうして私達の一泊二日のキャンプは幕を閉じた。色々な事が一気に起きてまだ頭は混乱してる部分もあるけど、今はまだこのままで。
ーーオマケ
温泉にて
萩原「まさか雪ちゃんとキスするとねー」
降谷「なんだ?」
萩原「俺よりチャラいなって」
松田「ぶはっ……確かにな」
降谷「笑うな、それに松田の方が早かったんだろ」
温泉に浸かりながら5人で先程の事を話す。萩原の発言に松田が笑うが降谷は冷静に反応する。
諸伏「確かに……お前ら雪に手を出すの早く無いか」
松田「でも諸伏は雪と暮らしてるだろ」
萩原「そうだよ、俺だけまだ進展ない!」
伊達「本当、お前ら雪が好きなのな……もう隠す気無いだろ」
そんな会話をている男湯。女湯では1人で広々と浸かる雪。
萩原「俺、……する!」
松田「はぁ? んなの許す訳ねえだろ!」
諸伏「それなら俺が……でいいよね」
雪(……何話してるんだろ?)