第46章 彼女への想い
ーー貴方side
それは小学生の時の話。蘭ちゃんと3人でサッカーをして遊んだ思い出。
雪「あ、そう言えばあの時……」
コナン「あの時?」
萩原「雪ちゃーん!」
雪「あ、研二さんに陣平さん」
あの時の出来事を思い出して話そうとした時、研二さんが声を掛けて走ってきており、その後ろから気怠そうな陣平さんもいた。挨拶をすると何をしているのか聞かれサッカーをしていたと話す。
萩原「雪ちゃんってサッカー出来たの⁉︎」
雪「コナン君には負けますけど、一応は」
松田「まあ、運動神経は良いもんな」
雪「あ、あの……昨日は……」
昨日の事を謝ろうとすると研二さんの指が私の唇に触れて、何も言わなくて良いと首を横に振った。
萩原「俺が好きでやった事だから、ね?」
雪「……は、はい」
松田「ま、申し訳ないって思うなら……ん」
すると陣平さんが財布から千円札を取り出し渡してきた。
松田「俺コーヒーな」
萩原「あ、俺も。コナン君は?」
雪・コナン「「へ?/え?」」
松田「俺ら休憩したいから買って来てくれ」
これで昨日の件はチャラだと言った陣平さんに私は一瞬悩んだが引き受ける事にした。これ以上引っ張る事でも無い話だし、私もあまり思い出したく無い事だからだ。
雪「分かりました、買ってきますね!」
コナン「あ、僕も行く」
萩原「コナン君は俺達とだよ」
松田「んじゃ、頼むわー」
コナン君も着いて来ようとしたが研二さんに引き留められていたので1人で行く事に。注文はコーヒー2つとアイスコーヒー。
雪(んー、ここからならポアロ行ってテイクアウトしようかな)
今いる公園はポアロに近い。いつも頑張っている陣平さん達を少しでも労いたいと思った私は渡されたお金を財布に入れポアロへと歩いて行った。
カランコロン
安室「いらっしゃいませ、雪さん」
雪「こんにちは安室さん」
お店へと入ると出迎えてくれたのは安室さん。今日の私はアルバイトでは無いので早速、テイクアウトで注文をする。出来上がりを待っている間、安室さんにコナン君と陣平さん達との事を話す。
安室「成る程、雪さんにパシリですか。彼らも中々酷いですね」
雪「パシリって……もう」
安室「冗談ですよ。はい、注文の品です」