第44章 ゾンビに囲まれた別荘〜ゾンビ襲来〜
ーー貴方side
ゾンビ襲来は収まり、話を聞くとゾンビブレイドの続編に出る為のオーディションで集まった人達だと判明。そして親分ゾンビだと思っていた人物は服部君が調べに来ていた事件の人物が練習中に車に引かれた人だと分かった。
「それにしても原脇さんはどこにいるんだ」
雪「と、言いますと?」
「原脇さんのブログにエキストラを募る記事があったんだ」
どうやらドッキリの企画も兼ねて一般の人にゾンビをさせていた原脇さん。そんな人が自殺なんてするのかとコナン君に聞こうとすると、2階から蘭ちゃん達の悲鳴が聞こえた。
服部「あんたら、少し待っててくれるか」
「あ、あぁ……」
コナン「2階まで登ったゾンビもいたのか」
雪「だとしたら気合い入ってるね」
呆れながら蘭ちゃん達の所へ向かうと、蘭ちゃんが江尻さんが部屋の中で血を流して動かないと言ってきた。
和葉「何度呼んでも動かへんの……」
服部「なんやて‼︎」
急いで駆け寄り部屋へと入る。そこには理亜さんや監督達もおり、服部君は全員に触るなと叫ぶと江尻さんへと駆け寄る。
服部「……あかん、死んどる」
コナン「……雪姉ちゃん、下のゾンビ達に警察に電話するように言ってくれる?」
雪「うん、分かった」
蘭「ぞ、ゾンビに⁉︎」
驚く蘭ちゃんに私は偽物のゾンビだからと言うと下に降りて携帯を持っていた人に連絡を頼み、暫く空き部屋で全員待機をお願いし再び2階へと戻る。
雪「頼んだよ、それとゾンビ達には待機して貰ってる」
服部「おおきに、助かるわ」
コナン「今からスマホの録画を見るんだ、雪姉ちゃんも一緒に見よ」
どうやら私がいない間で色々と話が進んでおり、江尻さんは原脇さん同様にスマホで自分を録画していたらしい。録画を再生すると部屋に逃げ込む江尻さんの姿が映し出された。
服部「誰かに追われてるみたいやけど……って」
雪「えっ……この人」
理亜「原脇君⁉︎」
映像には江尻さんに近付き首元を噛み動かなくなるとスマホに向き帰った、口から血を垂らした原脇さんの姿が映っていた。
服部「そんな馬鹿な事が……」
和葉「ちょ、平次!」
蘭「コナン君、雪!」
映像を確認し終わると私は服部君とコナン君の後を追い急いで自殺した腹脇さんの部屋へと向かう。扉を開けるとそこにはあるはずの遺体は存在していなかった。