第44章 ゾンビに囲まれた別荘〜ゾンビ襲来〜
ーーコナンside
雪「2人共、ちょっとだけ耐えてて」
コナン「おい、雪!」
雪「すぐ戻るから‼︎」
雪が部屋を出た直後、窓を破られ俺と服部の方へとゾンビがジリジリ近付いて来た。
コナン「くそっ、どうする!」
服部「どうするゆーても雪が耐えろ言うてどっかに行ってしもうたし!」
椅子とマイクスタンドで戦えるのかと焦っていると、雪が何かを持ってすぐに帰ってきた。
雪「服部君、これを!」
服部「これは、ゾンビブレイド‼︎」
パン!
雪「で、私は拳銃。オモチャだけど!」
持って来たのは映画で使われていたゾンビブレイドと拳銃だった。雪は拳銃でゾンビの足を狙っていた。
雪「これ以上は進ませない」
服部「フッ……死にたい奴からかかってこいや」
そう言うと2人はそれぞれ武器を構えて向かってくるゾンビを次々に倒しながら2階へと向かう。
服部「てやー!」
ザシュ
雪「もう、何匹いるの⁉︎」
パンパン
服部「それは俺に聞かれても知らんわ!」
パリーン
服部「雪、後ろ!」
雪「ひっ⁉︎」
次々と家に入ってくるゾンビを倒していた2人よりも先に2階を登り始めていた俺だったが、雪の後ろの窓が突然割れ肩を掴まれてしまった。
シューン
バコーン
コナン「雪、無事か‼︎」
雪「な、何とか……」
コナン「どうする、服部キリがねえぞ」
サッカーボールで雪を掴んでいたゾンビを吹き飛ばすと服部が雪の手を引き階段まで到着。だが、状況は最悪で階段側までゾンビが集まって来てしまった。
服部「こう言うのは親分倒したら大人しくなるもんや……」
雪「親分……あのゾンビじゃない⁈」
服部「そこか!」
ザシュ
服部「……あ」
雪「え、首が……」
服部「工藤、どないしよう」
ゾンビの首を切り落とした服部は俺に助けを求めて来たが、俺に言われても困ると焦っていると雪がまだ終わってないと叫んだ。
雪「まだ動いてるよ……!」
服部「まさかホンマもんの……⁉︎」
「ちょ、ちょっと待って!」
武器を構え直した2人に突然、首の切れたゾンビを声を掛けて止めるように言って首からポンっと顔を表した。
「話が違うじゃないか、切れた首もやっと直ったのに」
3人「「……え?」」