第42章 ゾンビに囲まれた別荘〜プロローグ〜
ーー貴方side
あまりドラマを見てない私はそうなんだと2人の話を聞いていると、プロデューサーの原脇崇、カメラマンの江尻恭子、照明倍賠償織江、音響の二宮雅八の4人が降りて来て続編のあらすじを話していた。続編では、ヨーコちゃんの従姉妹が魔剣ゾンビブレイドを手にしてゾンビと闘うという物語らしい。
二宮「でも僕は主演もゾンビに噛まれてっていう、バッドな終わりもアリかなって……」
原脇「ダメダメ、学園祭の出し物じゃあるまいし」
二宮「でも、あいつならきっと……」
二宮さんが何かを言いかけると原脇さんを除いたメンバーは黙り込んでしまった。
原脇「あいつは居ないし台本はもう出来てる。それにサブタイトルはこうやっていつものように封筒に入ってるしな」
1人楽しそうに言いながら胸ポケットから封筒を取り出し、後で発表するとからと言いながら別荘へと入っていった。
服部「何やあいつ」
江尻「ああ、彼は大学のホラー研究会の元部長」
どうやら監督の内東さんを除いた4人は同じ大学に通っていたメンバーなのだという。
内東「じゃあ中に入って撮影を始めようか」
小五郎「あ、あの……私も中に入って良いでしょうか?」
蘭「ちょっとお父さん!」
軽く注意する蘭ちゃんに、撮影中にノイズが入ったらと言った嫌がる撮影班の方々に小五郎さんはトイレを貸して欲しいだけだとお腹を抑えながら訴えた。
服部「大丈夫か、ゾンビみたいな顔しとるで」
和葉「何か変な物でも食べたんちゃう?」
蘭ちゃんとコナン君は朝食は同じ物を食べたが何ともないという。
蘭「そう言えば途中のトイレで森に一瞬入ったよね」
その時に何か虫に刺されたんじゃないかと聞くと、小五郎さんはポケットから茶色いキノコを取り出した。
小五郎「美味そうな椎茸を食べただけた」
雪「あ、ツキヨタケですね」
コナン「美味しいは美味しいけど……」
雪・コナン「「毒キノコです/だよ」」
そう言うと小五郎さんは驚いて倒れてしまった。私達は内東さんに事情を話し、静かにしていてくれればという事で休ませて貰う事になった。