第41章 緋色の弾丸〜終着駅まで後5分〜
ーー貴方side
灰原『江戸川君、さっきの制御室はサブでメインは先頭車両にあるの』
雪「コナン君、世良ちゃん急ごう!」
先頭車両の運転室へと走って辿り着いた私達だったが、やっぱり反応なしで先程の爆発できっとダメになってしまったのだろう。
世良「万事急須だな……」
雪「うん……って何してるのコナン君?」
コナン「いや〜ここ何かなって」
小さら扉を開けていたコナン君、何かの装置があるのではと言おうとすると哀ちゃんがパラシュートを使えばという提案してきた。
雪「パラシュートで和らげろって事ね……」
灰原『仕込みが終わったら青いボタンを押すのよ!』
ブレーキ以外はもしかしたら作動するかもと言われ、私達はこの提案に望みを掛けて準備ををする。
蘭『雪、コナン君と世良ちゃんをお願い』
雪「勿論、無茶し過ぎないように見張るよ」
安室『君もだ雪、無茶し過ぎないで下さい』
雪「はい、分かってます」
蘭ちゃんと安室さんと一旦連絡を切り準備を始める。私達は1番後ろの車両に向かおうとする。
コナン「僕はここに残るよ」
ポイッ
世良「おっと!」
コナン「そこから僕の声がしたら決行の合図だ」
世良ちゃんに投げたのは小型の無線機だろうか。世良ちゃんは分かったと頷き、コナン君はバイクのヘルメットを被って小さな扉へと入ろうとする。
コナン「雪姉ちゃん、向こうで待ってて」
雪「……分かった‼︎」
絶対に成功させよう、そう言いながら私は世良ちゃんと一緒に後ろの車両へと走る。到着し世良ちゃんと共に先頭車両で開く予定だった大きな国旗を結び準備を整える。
雪「これで、よし!」
世良「後はコナン君の連絡を待つだけだ」
コナン『今だ、世良ーーー‼︎』
ポチッ
準備が出来た瞬間、コナン君からの合図が来る。世良ちゃんは言われた通り青いボタンを押す、そして大きいパラシュートが開く。風の抵抗を受けたリニアは大きく揺れて跳ね上がる。