第41章 緋色の弾丸〜終着駅まで後5分〜
ーー貴方side
井上さんが新幹線から逃げだ後、コナン君はジョディさん達FBIに連絡していた。私はアラン会長と気を失っている白鳩さんの側に付き添っており、コナン君と世良ちゃんは2人で何かを話していた。
雪(これで終着駅に着けば安心だよね)
ガダン
ウィーン
もうすぐ芝浜駅だというのに加速を始めたリニア。私はコナン君達の元へ何が起きたのかと駆け寄る。
雪「もうすぐ着くのに減速せずに加速してるよ⁈」
世良「まさかまだアランさんを諦めてないのか⁈」
コナン「今度はジャパニーズブレットを使ってかよ⁉︎」
このままじゃ芝浜駅に突っ込んでしまう事が分かり、リニアの制御室から減速をさせようとしていたが反応しないらしい。
ーーコナンside
灰原『リニアには手動運転室があるから、制御室から指示を貰って!』
そう言われ俺達3人はアラン会長と白鳩さんを座席に座らせ手動運転室へと走った。
ガシャン
雪「……ダメ、反応しない‼︎」
世良「こっちもだ!」
コナン「灰原、こっちは全然ダメだ」
探偵バッジを通して連絡を取ると、制御室では正体不明のプログラムの影響で制御が出来ないという。
蘭『このまま行くと、どうなるんですか』
石岡『最終的には……胴体着陸』
それは一番最悪な展開、だがすぐにそうなる訳でない。超電導磁石が生きている内は止まってもバランスを崩さないま胴体着陸するだろう。
バアン!
ガダン
雪「わっ……‼︎」
コナン「くっ……⁈」
世良「うわっ……な、なんだ⁉︎」
突然の爆発と揺れで立って入れられずしゃがみ込む俺達。
雪「何も反応しなくなってる、画面も付かない」
灰原『江戸川君、リニアの超電導磁石がクエンチしたわ!』
3人「「!?」」
先程の爆発のせいでクエンチが起きたのだろう。このままだと芝浜駅に突っ込んで全員お陀仏だ。
コナン(まずい、どうしたら⁈)
ーー降谷side
逃げだ犯人を赤井達FBIとヒロ達の公安に任せ、新幹線で雪達の安否を心配していた時、最も最悪な事態が起きた。それはリニアが制御不能になりもうすぐで芝浜駅に突っ込んでしまうという事だ。
「ねえ、やばいよアレ‼︎」
安室「っ!?」
それは僕達の乗る新幹線の隣を煙を上げながらスピードは落ちる事なく走っているリニアが見えた。