第40章 緋色の弾丸〜15年前の犯人は〜

ーーコナンside

乗客全員の携帯を鳴らし1人だけ鳴っていないと言うと、俺達の前に白鳩舞子さんから現れた。

世良「携帯、鳴ってないみたいだね」
白鳩「バッテリーが切れてるのよ」

そう言った白鳩さんに対し世良はそれは無いだろうと応える。

コナン「きっとMRIを起動させた時に異常が出たんだ。つまりクエンチを起こしたのは……白鳩さん貴方だ！」

探偵バッジからどよめきが聞こえてくる。白鳩さんはそんな偶然で犯人扱いするのかと言って来たが、このリニアに乗っているのも偶然かと世良に言われ言葉を詰まらせる。

コナン「何より、白鳩舞子……15年前に逮捕された石原誠のアナグラムになっている」

これも偶然なのかと聞き、無実の父親の名前を捨てられずにいたんだ。そう言うと剣術を取り出しアラン会長へと銃口を向けた。

白鳩「アラン‼︎」
全員「「！？」」

銃口をアラン会長に向けた白鳩さんに世良は遮るように2人の間に立った。その時、アラン会長は白鳩さんの銃に見覚えがあるようで反応していた。

白鳩「覚えていたようね……」

持っている銃は15年前の事件で使われた同剣術だと話す。

コナン「それは犯人だった父親の……」
白鳩「そうよ、無実を訴えた……」

そうして話出したのは15年前の1人目の被害者の菓子メーカーのトップが拉致された時、白鳩さんの父親にはアリバイがありFBIに訴えたが聞き入れて貰えず無実を叫んだまま獄中で亡くなったと語った。

白鳩「母は日本に帰国後、心労で呆気なく死んだわ」

そしてUSMSに言われ名前を変えたと話す彼女にバレないように俺は時計型麻酔銃を背中で構えた。

コナン「……司法取引だね、生有人保護プログラムの」
白鳩「よく知ってるわね。そう彼らは日本のカナ文字に疎かった」

父親のアナグラムを使っていてもバレずに改名出来、そして7年前に神様が味方してくれる時が来たと語る。

コナン「WSGの開催が東京に決まった年だね」
白鳩「そう、そしてWSGの会長がこの男に決まった時よ！」

運命だと思った、と不敵な笑みを浮かべて話す白鳩さんは一歩近づき会長へと詰め寄った。

世良「それでWSG協会に潜り込んだのか」
白鳩「そうよ、それでこの日本の弾丸……ジャパニーズブレットに乗る事もね」