第39章 緋色の弾丸〜無人運行と犯人〜
ーー貴方side
助けてくれたのはコナン君と世良ちゃん。身動けが取れずにいた私を世良ちゃんが解放してくれた。
雪「ありがと……」
世良「雪、アラン会長を見てないか?
雪「見てない……」
アラン会長を知らないかと聞かれ首を横に振っている時、コナン君はどこかに電話を掛けていた。
『バァァァァン』
コナン君のスマホから聞こえてきたのは銃声の音。すると世良ちゃんは立ち上がり誰と電話してると聞いた。
世良「コナン君、君は誰と電話しているんだ」
コナン「大丈夫、この電話の先の人は味方だから」
電話の主は赤井さんだろう。キャメルさんがFBI本部から狙撃の許可を貰ったと言っていた。どこから撃つのかは分からないが、犯人を狙って撃ったのは確かだ。
コナン「……もう一つお願いがあるんだ」
その後、コナン君は電話を切ると私の隣にあったキャリーバッグボールペンでこじ開けた。
アラン「うぅ……」
雪「アラン会長⁈……どうして」
驚く私にコナン君が探偵バッジに向かって話しだした。
コナン「皆聞いて、アラン会長は病院でクエンチが起きた時ジョンさんと雪と一緒に拉致されていたんです」
そして私はクエンチが起こる直前に犯人を見てしまったから一緒に連れて行かれたと話す。
小五郎『犯人は誰なんだ⁉︎』
雪「あ、えっと……」
世良「その前にコナン君が最後の確認がしたいってさ」
私が見た人物を応えようとすると世良ちゃんに止められコナン君が最後の確認をするからその後に教えてくれと言われた。分かったと頷くとコナン君はどこかに電話を掛け始めた。
コナン「じゃあ、お願い!」
プルルル、プルルル
雪「ちゃ、着信?」
お願い、と叫んだコナン君の言葉を合図に一斉に鳴り出したスマホの着信音。私もなっているのかと思ったがスマホを持っておらず焦っているとコナン君が、私のスマホは捨てられていると教えてくれた。
雪(きっと、あの人に捨てられたんだ……)
そう確信していると世良ちゃんが1人だけ鳴っていない人物がいると言った。
雪「1人だけ鳴っていない……?」
コナン「そうだよね……」
プシュー
コナン「白鳩舞子さん」
扉が開き、入ってきたのはWSG広報担当の白鳩舞子さんだった。