第39章 緋色の弾丸〜無人運行と犯人〜
ーーコナンside
犯人の居場所が分かった俺は世良と共に新名古屋駅へと向かう。その途中で俺は世良に今回の事件について話す。
コナン「15年前、3人目の被害者は駅の中で撃ち殺された」
世良「今回も剣術で撃ち殺すって事か?」
コナン「いや、ジャパニーズブレットを使ってだ」
それは真空超電導リニアが
海外で呼ばれている名前だ。犯人は日本の弾丸で殺害しようとしているのだ。
リニアは無人運行だが初走行の瞬間を多くの報道人が近くて見ていた。
コナン「世良の姉ちゃん」
無人運行のリニアに乗る為の作戦を伝える。それは花火ボールを走行する直前に空に打ち、周りが花火を見ている間に乗り込むというものだった。
世良「OK、分かったよ」
コナン「じゃあ、行くよ!」
そうして発進のカウントダウンが始まり5秒を切った時、俺はキック力増強シューズを起動しボールを蹴った。
パアァァァァン
花火ボールは無事に打ち上がり報道人の視線を釘付けにしていた。その隙に勢いよく乗り込んだ俺達はアラン会長が乗っているであろうリニアに乗り込んだ。
ーー貴方side
雪(……ん、あれ?)
気が付けばどこかの個室の椅子に座っていた。今まで何をしていたのかとボーッとする頭で少しずつ思い出していると急に座っていた椅子が少し揺れた。
雪(……そうだ私、病院で!)
揺れのお陰でハッとして今までの事を思いだす。そして状況を把握する為に部屋を見ると私とキャリーバッグが置かれていた。
雪(キャリーバッグ?……いや、それよりも)
助けを求める為に動こうとしたら、手足が縛られ口もテープで塞がれており身動きが取れなかった。
雪「んー、んー‼︎」
ガタガタ
動けないが誰かに気付いて欲しいと思い必死に声や暴れて自分がここに居るとアピールをしていると。
?「……声?……それに……」
?「……こっちだ」
タッタッタッタ
遠くから誰かの声が聞こえて不安と安心が入り混じった患者になった。助けなら嬉しいが自分を縛った人物だったらどうしようと。
?「ここだ」
?「開けるぞ!」
雪「っ⁉︎…… んー‼︎」
部屋の前まで来た人物は2人。不安になっていたが聞き覚えのある声が聞こえ私は自分がここにいると叫んだ。
ガラッ
世良「雪‼︎」
コナン「雪姉ちゃん⁉︎」