第39章 緋色の弾丸〜無人運行と犯人〜
ーーコナンside
安室さんから雪が拐われて東海コンビナートにいると連絡が来た。
コナン「昴さん!」
沖矢『聞こえていた、もうすぐコンビナートだ』
俺も急いで向かうと告げ、昴さんは一足先に怪しい場所を探すという事で連絡を切った。
コナン(昴さんはどこに……っ⁉︎)
東海コンビナートに着き辺りを探していると赤い車を発見。昴さんの車だと分かり開いた扉に視線を向ける。
コナン「世良の姉ちゃん!」
世良「っ⁉︎ コナン君」
なんでここにいるのかと声を掛ける。昴さんは世良が俺にしゃがみ込んだのを見るとその場を立ち去った。一瞬追い掛けようとした世良だったが、事情があると焦るように言う。
コナン「探してる人ってジョンさん?」
世良「……やっぱり君は鋭いな」
コナン「居場所なら分かるよ!」
そう言ってスケボーで走ろうとするとバイクの方が早いとヘルメットを渡してきた。灰原の案内でジョンさんを乗せた車を追い掛けている最中、雪も誘拐されてジョンさんと一緒にいる可能性が高いと伝えた。
世良「雪が、どうして⁈」
コナン「きっと犯人の顔を見たのかも知れない」
警察や俺達に知られる訳にはいかなかった犯人がジョンさんと一緒に拐ったのだろうと話した。
コナン「世良の姉ちゃんはなんでここに?」
世良「病院のロビーで見たんだ」
病院内の騒ぎに目もくれずカートにキャリーを乗せてで走り去る男がいて追いかけていたらしい。
コナン(犯人は男……)
灰原『そこよ!』
ジョンさんに取り付けた発信機は開けた道路で止まっていると言う灰原に、俺は携帯を鳴らしてみると言い電話を掛けようとする。
灰原『でも電源が入ってないんじゃ……』
コナン「いや、俺の推理が間違って無ければ」
電話を掛け始め耳を済ませると微かに聞こえる着信音。世良と共に居場所を探す。
ピピピピ、ピピピピ
コナン「……上からだ!」
世良「よし!」
歩道橋へと上がる。すると人目に付きやすい位置にキャリーバッグと手首を縛られて気を失っているジョンさんを発見した。だが雪の姿は見当たらなかった。
世良「なんでこんな所に……」
コナン「犯人がジョンさんを殺すつもりがないからだよ」