第38章 緋色の弾丸〜トラブルと誘拐〜
ーーコナンside
今から眼鏡に異常が出るかも知れないが、クエンチが起きたしそれは無いかと話す。俺はクエンチとは何か聞くと探偵でも分からない事があるのねと小さく笑われた。
灰原「MRIには超電導磁石が使われていて、温度を低くする為に液体ヘリウムが使用されている」
温度が何らかの異変で上昇すると気化して爆発のような事が起きる。爆発すると酸素濃度が下がって命に関わる事が起きるが普通はそれを防ぐ為の安全装置があるらしい。
『2階フロアに繋がる配管を開きっぱにして、廃棄設備をフル稼働にしてあります』
灰原『だから2階だけに充満した煙はすぐに排出さ……』
コナン「どうした、灰原?」
クエンチの説明と2階で起きた事を話していた灰原が何かに気付いて言葉を詰まらせた。
灰原『探偵バッジ……⁉︎』
コナン「探偵バッジ?」
聞き返したが灰原は走っているらしく、蘭達の元へ戻ると慌てた様子で声を掛けていた。
灰原『雪お姉さんは‼︎』
蘭『えっ……そういえば……』
小五郎『このフロアにはいなかったが……』
安室『まさか、居ないのか⁉︎』
どうやら2階フロアにはいないらしい。安室さんは雪が病院に居ないのかと驚き、もう一度探そうと叔父さん達は3人で探しに行った。
コナン「どう言う事だ?」
灰原『昨日渡した探偵バッジがMRI室に落ちてたのよ』
コナン「なんだって⁉︎」
もしかしたらジョンさんと一緒に拐われたかも知れないと灰原に言われ、俺はスケボーを加速させ東海コンビナートへと急いだ。