第38章 緋色の弾丸〜トラブルと誘拐〜
ーーコナンside
安室「これじゃ誰かどこにいるか分からない!」
コナン「くそっ……蘭姉ちゃん、雪姉ちゃん‼︎」
ガシッ
灰原「これは爆発じゃない、クエンチよ!」
蘭や雪を探して叫んでいると具合の悪そうな灰原が俺の手を掴んでクエンチと言った。
コナン「クエンチ?」
灰原「早く逃げて……このままじゃ皆、死んじゃう……」
そう言って倒れた灰原にどう言う意味かと聞きたかったが、周りを見ると次々に倒れていく人達に驚愕。俺も急な目眩に襲われ、助けを呼ぼうと薄れ行く意識の中でスマホを取り出し昴さんへと着信を掛けた。
どれくらい倒れていたのだろう。病院にやって来た警察に俺は起こされた。ハッとして辺りを見渡していると先に起きていた叔父さんがジョンさんが居ないと焦っていた。
コナン(やられた……たが)
ピッ
コナン(よし、ジョンさんに仕掛けた発信機は生きてる)
眼鏡を起動して居場所を確認する。俺は蘭に寝ている灰原を起こすように伝えジョンさんを探しに外へと出て行った。スケボーに乗り急いで跡を追う、すると昴さんから電話が来た。
沖矢『大丈夫か坊や』
コナン「ちょっとトラブルに巻き込まれて。それよりジョンさんが拐われた』
そう言って発信機の情報で場所を伝え始める。だがその時眼鏡にノイズが走り使えなくなってしまった。
コナン「こんな時に故障かよ……っと灰原、起きてるか」
灰原『起きてるわよ、蘭姉ちゃんに』
俺は無事で良かったと言い、すぐに眼鏡でジョンさんを追跡してくれと頼んだ。灰原なら予備を持っているだろうと思ったからだ。
灰原『分かったわよ……どうせクエンチで壊れたんでしょ』
そう言って眼鏡を取り出したであろう灰原はジョンさんの位置を伝える。
灰原『ジョンさんは、東海インター辺りから南下してるわ』
速さ的に車かバイクと話す灰原。俺は昴さんに伝えようとしたが聞こえていたらしく場所が東海コンビナートだと分かり急いで向かってくれた。
コナン「灰原、ジョンさんは?」
灰原『今は止まってる。それより今からMRI室に入るから』