第38章 緋色の弾丸〜トラブルと誘拐〜
ーーコナンside
コナン「ちなみに保護プログラムで自分の好きな名前に出来る?」
沖矢『無理だな、だが元の名前が特定されないければ可能性はあるかもしれないが……』
殆どは不可能だと言い、調べる為に一度電話を切った。俺は雪達と合流し健康診断の病院へと移動を始めた。
ーー貴方side
名古屋国際空港の隣に隣接している病院へとやってきた私達は健康診断を受ける為、2階の検査室へと案内されていた。
雪「……ん?」
灰原「どうか下の?」
雪「誰かが見てた気がして……」
コナン「……」
コナン君も誰かの視線を感じたようだだが、一先ず健康診断を受けに行く事にした。2階に上がり血圧などを測り始めた頃、私は手洗いにと蘭ちゃんに告げて廊下に出た。
?「…………」
雪「あれ?……あの人って」
検査室とは違う方へ走る人物が気になり追いかける。ある部屋へと入っていった所で部屋の名前を確認した。
雪「えっ……ここって」
ブシュー‼︎
雪「な、何っ⁉︎」
遠くから凄い音が聞こえて驚く。煙が漏れたのか白い煙が私の方へと向かってきていた。まずいと思い急いでコナン君達の元へと戻ろうとした時だった。
ガラッ
?「……っ!?」
雪「えっ……貴方は」
ビリピリ
雪「っ⁉︎」
突然、身体に電流が走ったと思えば意識がどんどん遠ざかっていた。誰に知らせないとと思い意識が途切れる瞬間、私は身に付けていた探偵バッジを部屋へと放り投げた。
ーーコナンside
検査が始まり暫くした頃、アラン会長が検査をする事になり立ち上がった。その際にポケットからボールペンと栄養ドリンクが落ちてしまい、俺と灰原は拾って渡すと英語でお礼を言われた。
蘭「2人とも英語分かるの?」
コナン「授業で習ってね」
灰原「それより雪お姉さん、少し遅いわね」
手洗いに行ったと蘭から聞いていたが帰ってくる気配が無く少し心配し始めた時だった。
ブシュー‼︎
エアコンや排気口から煙が噴き出し始め、2階にいた人達はパニックになった。スタッフが声を掛けているが全く耳に入っていない。
「おい開かないぞ!」
「どうなってるんだ‼︎」
開かない扉の前には大勢の人、そしてジョンさんは殺されるかも知れないと怯えていた。蘭は出口を探そうと走り出したが人の流れに巻き込まれて壁にぶつかり倒れてしまった。