第37章 緋色の弾丸〜リニアの説明会と当日に向けて〜
ーー貴方side
なんとなく気になってステージのモニターをじっと見ていると隣に座る安室さんが声を掛けてきた。
安室「気になるんですか、アランさんや……事件の事」
雪「はい……って、えっ⁉︎」
どうして分かったのかと安室さんの方を向くと彼はお見通しだと言うような顔で、見れば分かると応えた。
安室「小五郎さんにきた依頼を僕も手伝うんだ。雪も……彼を手伝うんだろ?」
いつの間にそんな事が決まっていたのかは知らないが、安室さんの言う通り私はコナン君の手伝いをしたいと思い一緒に行くと決めていた。
雪「来るなって初めは言われてましたけどね」
あはは、と苦笑いしているとアランさんがWSG協会の会長になったのと日本でWSGが決まったのは7年で運命を感じないかと白鳩さんが笑顔で話していた。
石岡「さらにもう一つ、こちらの模型を見てください!」
そう言われて見てみると、どうやら芝浜駅に着いた時にサプライズで大きな国旗がリニアから飛び出すように仕掛けたのもアラン会長が考えていると話した。
白鳩「エリーさん、それ言っちゃダメなやつ!」
井上「それじゃあサプライズになってない!」
石岡「あっ⁉︎ 皆さん今のは聞かなかった事に‼︎」
ネットにも呟かないようにと言われ、後の詳しい事はパンフレットを見て下さいという事で解散となった。会場を出るとコナン君からメールで合流しようと連絡が来た。
安室「じゃあ僕は先に帰るよ」
雪「一緒に行かないんですか?」
安室「小五郎さんと当日の打ち合わせがあるんだ。それに……」
彼は雪とだけ話したいみたいだ、と言いながら何処かを見ていた。何を見ているのかと私も視線を向けると入り口で蘭ちゃん達と別れているコナン君が見えた。
安室「何かあれは連絡してくれ、すぐに向かう」
雪「はい、捜査頑張って下さい」
安室「勿論だ、雪も無茶はするなよ」
私は安室さんと別れコナン君の元へに行き、合流した私はコナン君と共にジョディさんが待つ車へと連れて行かれた。