• テキストサイズ

【名探偵コナン】恋愛ダイスロール

第35章 緋色の弾丸〜プロローグ〜


ーー貴方side

雪「亡くなった時のお父さんを思い出しちゃって……」
萩原「……うん」

冷蔵庫に入っていた園子ちゃんの父親を見て、亡くなった父親を思い出し怖くなってしまったと話す私。研二さんは頷きながら私の話を聞いてくれていた。

雪「だから……園子ちゃんのお父さんが無事で良かった」

大事な友達の父親が無事で良かった、そう言い終えると何故か涙が目に溢れてきた。

萩原「……ごめん」

ギュッ

雪「研二、さん?」
萩原「……ごめんね」

謝った後、抱きしめてきた研二さん。何に謝っていたのかは分からないが今は包まれていたい、そう思い私は腕を背中に回した。



ーー萩原side

無事に鈴木会長が医務室へと運んだと子供達から伝えられ急いで部屋へと向かう。当時の状況を目暮警部が聞いている中、雪ちゃんの様子がおかしく顔色も悪かった。

萩原「少し外で休もうか」

俺は彼女が頷いたのを確認し陣平ちゃん達に目配せする。彼らが小さく頷いたので2人で部屋を後にした。部屋を出てすぐのベンチに腰掛ける。

雪「亡くなったお父さんを思い出しちゃって……」

きっと霊安室にいた守沢さんを思い出してしまい顔色が急に悪くなったのだと理解した。

雪「だから……園子ちゃんのお父さんが無事で良かった」

目に涙を溜めながらそう言った彼女に俺は小さく謝って抱きしめた。

萩原(……俺にはこうする事しか出来ない。あの時のように)

陣平ちゃんや降谷ちゃんならもっと良い慰め方があったのかも知れないが、今の俺は抱きしめて慰める事しか思いつかなかった。
/ 221ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp