第35章 緋色の弾丸〜プロローグ〜
陣平さんと安室さんはお互い笑顔で話しているが何故か黒いオーラが背後に見える気がする。
雪「あ、あの……2人とも?」
萩原「お、雪ちゃーん!」
ガバッ
雪「研二さん、丁度良かった!」
萩原「え、なになに?」
雪「2人を止めて下さい」
佐藤刑事と髙木刑事と共に入って来た研二さんは私に抱きついて来たが、そこはスルーし2人を止めるようにお願いした。
萩原「雪ちゃん、最近扱い酷くない⁈」
雪「だって慣れて来ちゃいましたし」
萩原「うーん、ならこれからは少し変えていく!」
松田・安室「「おい/あの」」
私と研二さんの会話に2人は気付き私達に詰め寄って来た。
松田「何どさくさに紛れて抱きついてんだ?」
安室「毎回の事ですが、ウチの店員に抱きつかないで貰えますか?」
萩原「ふ、2人共……笑顔が怖いよ」
2人は研二さんに黒いオーラを出しながら笑顔で話す。私はどうしたものかと思いながらコナン君の元へと向かった。
コナン「お疲れ」
雪「あはは……見てたの?」
コナン「イヤでも見ちまうよ」
呆れるコナン君に私は苦笑いを浮かべた後、園子の父親は見つかったのかコナン君に聞いてみたが館内放送の呼び出しにも応答なしと佐藤刑事と髙木刑事が報告していたらしい。
雪「停電の時、一瞬光った青白い光って何だったのかな」
停電が起きた時に一瞬見えた光が気になりコナン君に聞いてみる。
コナン「ああ、それは多分……」
安室「スタンガン」
コナン君より先に答えたのは安室さん。スタンガンという言葉に目暮警部達も気付きどう言う事かと聞かれ当時の話をした。
目暮「……まさか鈴木会長もスタンガンで気絶させられ拉致されたというのか」
雪「拉致?」
元太「やっぱりそうだ!」
一体どういう事なのだろうと思っていると、子供達も会場内を捜査していたらしく料理があった場所で騒いでいた。
元太「鰻の匂いがこの辺からする……なのに何で鰻がないんだー‼︎」
コナン・安室「「そういう事か!」」
指を差し指摘する元太君の言葉にコナン君と安室さんが子供達の元へと向かう。
コナン「ここ、ワゴン1台分空いてる。ここにも何かあったんじゃない?」
「確か……鰻の蒲焼とおこわ飯があったはず」