第35章 緋色の弾丸〜プロローグ〜
ーー貴方side
WSG開催の挨拶も終わり食事会になった頃。コナン君が私と安室さんの元に来て料理を取りに行こうという話していた時だった。
安室「じゃあ、取りに行ってki……」
ガチャン
会場は突然真っ暗になり、ざわつき始めた。私も椅子から立ち上がり辺りを見回す。
ピカッ
雪「……光?」
コナン「雪お姉さんグラス持ってて!」
今、何かが光ったような気がして首を傾げる。コナン君の方を見ると彼も見ていたのか飲み物のグラスを私に渡し走り出した。
安室「停電でしょうか?」
雪「ですかね……あ、着きました」
安室「一先ず、蘭さん達の所へ行きましょう」
非常電源が着き、私達は状況を確認する為に蘭ちゃん達の元へと向かった。
園子「パパー、パパどこー?」
雪「どうしたの園子ちゃん?」
園子「雪、パパ見なかった?」
どうやら隣に居たはずの園子ちゃんのお父さんが見当たらないらしい。
園子「あ、ジョンさんだ!」
話しかけたのは知り合いなのか1人の男性に話しかけに行った。
園子「あのウチの父を知りませんか?」
ジョン「っ!?……知らない‼︎」
突然顔色が悪くなった彼は、知らないと叫びながら会場を出て行った。
雪「どうしたんだろ?」
コナン「……さあな」
安室「一先ずスタッフにも相談して探してみましょうか」
その後、蘭ちゃん達やスタッフの人も加わり探したが何処にも見当たらず警察を呼ぶ事になった。
目暮「またかね、君達は」
松田「……毎度毎度、事件に巻き込まれるな」
目暮警部達が到着し何度目かの台詞、私と蘭ちゃん達は苦笑い。すると目暮警部の隣にいた陣平さんが嫌そうな顔をしながら、私と安室さんの側にやってきた。
雪「目暮警部と一緒にいなくて良いんですか?」
松田「良いんだよ、今は彼女らとお話中だ」
見ると目暮警部が今回の事件について話し合っており、現在は警察の人が館内を捜索しているらしい。
松田「てか何でこいつがいるんだよ」
雪「えっと、安室さんの事ですか?」
そう聞くと更に嫌そうな顔で一緒にいる理由を聞かれる。
安室「僕は毛利先生の弟子なので招待して貰えたんですよ」
松田「ほう、弟子なら師匠の近くに行るべきだろ」
安室「今日は探偵業はお休みなんですよ」