第31章 銀翼の奇術師〜一度のチャンス〜
ーー後日談
飛行機から降りた私は救急車の側に腰を下ろしていると救急隊員が私の元へやってきた。
「大丈夫ですか?」
雪「はい。あの友人は……」
「ああ、それならお友達と一緒に救急車に」
蘭ちゃんは気を失っているだけだが念の為に病院へ園子ちゃんの付き添いで行ったらしい。
雪「良かった……」
?「本当、無事で何よりだ」
聞き覚えのある声が聞こえ救急隊員の顔を見ると、そこにいたのは良く知る人物。
雪「き、キッd o……っ⁉︎」
キッド「大きな声出すなって、バレるだろ」
人差し指を唇に当てられ静かにしろと言われる。大人しく言う事を聞くと指を離してくれた。
キッド「ほれ、頑張ったご褒美だ!」
雪「……ハートのエースのトランプ?」
トランプがお礼とは一体どういう事かとキッドの方を見ると彼は姿を消していた。
コナン「雪〜!」
雪「あ、コナン君」
私の所に走って来たコナン君、キッドを見なかったと聞かれさっきまで此処にいてトランプを渡されたと話す。
コナン「トランプ?」
雪「これ……わっ⁈」
ポンッ
雪「えっ……薔薇とカード?」
見せようとしたトランプがポンッと音を立てて一輪のピンクの薔薇とメッセージカードに変わってしまった。カードを手に取ったコナン君は読み上げる。
コナン「いずれ、貴方の心を奪って見せましょう。この薔薇に誓って……ってキッドの奴」
頭か書きかながら何故か機嫌が悪くなったコナン君、きっとこの薔薇の花言葉を知っているのだろうと私は彼に聞いてみた。
雪「ピンクの薔薇の花言葉って?」
コナン「……僕、子供だから分かんなーい!」
雪「えぇ、教えてよ!」
教える気が無いコナン君は走りだして逃げたので私も立ち上がり追いかける。
数日後、今回の事件についてとキッドから貰った薔薇とカードを陣平さん達に報告した結果、何故が警護が強化されました。
※ピンクの薔薇の花言葉
「上品」「可愛い」「愛の誓い」など